第一弾:バフェットが賞賛しているアップルの自社株買い
#747
こんにちは、チャーリーです!
投資の神様と言われているウォーレン・バフェットは毎年バークシャーハサウェイの株主に対して手紙を書いています。
※ バークシャーハサウェイはバフェットが会長を務めている会社
その株主への手紙の中で、バフェットが「Our Four Giants(4つの巨人)」と呼んでいるお気に入り銘柄について書いてあります。
その4社はこちらです。
「保険会社群」
「アップル」
「貨物鉄道のBNSF(バーリントン・ノーザン・サンタフェ)」
「電力会社のBHE(バークシャーハサウェイ・エネルギー)」
この4社の中でバフェットはアップルに対していつも自社株買いのことを賞賛しています。
自社株買いとは市場に出回っている自社株を買い取ることを言います。
アップルがアップル株を買うということです。
自社株買いに関してはポイントが大きく2つあります。
・自社株買いを行うとEPS(1株あたりの利益)が上がる
・フリーキャッシュフロー(自由に使えるお金)を使って自社株買いをする
まず1つ目の「自社株買いを行うとEPS(1株あたりの利益)が上がる」について書いていきます。
EPS(1株あたりの利益)の計算式を見たら理解しやすいと思います。
純利益 ÷ 発行済み株式数=EPS(1株あたりの利益)
EPSを上昇させようと思ったら2通りの方法があります。
・純利益を伸ばす
純利益↑ ÷ 発行済み株式数=EPS↑
・発行済み株式数を減らす
純利益 ÷ 発行済み株式数↓=EPS↑
※ 自社株買いを行うと「発行済み株式数」が減ります。
なのでEPS(1株あたりの利益)が上昇します。
アップルは「純利益」も伸びて、且つ自社株買いによって「発行済み株式数」も減っています。
どれくらいの規模で自社株買いをしているかというと…
以下の表はすべてアップルのホームページ内で公式に公表されている数字を抜粋して作成しています。
※ 日本円換算時の為替は1ドル130円で計算しています。
2022年7月-9月の3ヶ月間で252億ドル(約3兆2760億円)分も自社株を買っています。
2022年度通期だと902億ドル(約11兆7260億円)分になります。
ありえない規模の自社株買いです。
年度ごとの自社株買い規模は以下の通りです。
毎年この規模の自社株買いをできる企業は世界にはアップル以外存在しません。
この自社株のおかげで発行済み株式数はどんどん減っていっています。
私は今までいろんな企業を調べましたが、5年間で発行済み株式数が10%減少したら超超超一級っていうイメージです。
アップルは大量の自社株買いにより、たった5年間で18.37%も株数が減少しているのでバフェットが賞賛しているんです。
自社株買いに関しての2つ目のポイント「フリーキャッシュフロー(自由に使えるお金)を使って自社株買いをする」は長くなったので次回書いていきたいと思います。
整理すると…
アップルの自社株買いの規模はバケモノレベルです。
正真正銘のレベチです。
アップルは純利益も増益基調が続いているし、自社株買いも大量にしているのでEPS(1株あたりの利益)が上昇基調を続いています。
なんでアップルだけこんなに自社株買いができるのかは次回書いていきたいと思います。
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