2021年度 本決算発表:S&Pグローバル
#496
こんにちは、チャーリーです!
私が保有していて、且つオススメ銘柄でもあるS&Pグローバルが2022年2月8日に2021年度本決算の発表を行いました。
S&Pグローバルは地味な企業なので個人投資家には不人気銘柄です!
でも長期投資を実現しようと思ったら個人投資家に人気銘柄よりも、不人気銘柄の方が長く持ち切りやすいです。
株価が必要以上に乱高下しないので。
まずは株価推移から見ていきます。
多少株価がデコボコしていますが、キレイな右肩上がりになっています。
さっそく業績を調べていきます。
以下の表はすべてS&Pグローバルの年次報告書から数字を抜粋して作成しています。
年次報告書はこちら
売上高
純利益
前年比29.28%増になっていて、過去最高益を更新しています。
キャッシュフロー
※ 2015年度はサブプライムローンの格付けに関しての和解金を支払ったので数字が落ち込んでいます。
S&Pグローバルの良さはこのキャッシュフローです!
設備投資額を見てください。
こんなに設備投資が少ない企業を他に知りません。
しかも、今年は35百万ドルと今までで一番少ないです。
さらに営業キャッシュフローは毎年少しずつ増えているので、必然的にフリーキャッシュフロー(自由に使えるお金)も毎年増えています。
これだけフリーキャッシュフローが毎年増え続けている理由は、「ライバル会社がほぼいない」からです。
格付け業界ではS&Pグローバルとムーディーズの2社で70%近くを占めています。
バフェットがいうところの、堀がめちゃくちゃ深くて、参入障壁がめちゃくちゃ高く、永続的に競争優勢を持っている企業です。
この潤沢にあるフリーキャッシュフロー(自由に使えるお金)を活用して、買収や増配、自社株買いを行って、株主価値を上げています。
例年は本決算の発表と同時に増配を発表していますが、今年はIHSマークイットとの合併が完了してから配当方針をどうするか決めるらしいです。
※ IHSマークイットの合併が完了すのは2022年第1四半期の予定
もし、今期も増配することになると49年連続で増配することになります。
四半期ベースでも調べてみます。
四半期ごとの純利益
2020年のコロナの時期はさすがに純利益が減っていますが、その時以外はすごく安定して推移しています。
最後に事業別(セグメント別)の売上高と営業利益を調べて終わりにします。
S&Pグローバルの事業は以下の4つです。
レーティング:信用リスク分析(格付け)を中心とした金融サービス
マーケットインテリジェンス:財務データや分析ツールの提供を行う金融サービス
プラッツ:商品(金や原油などのコモディティ)市況の情報提供を行っている
インデックス:S&P500などの株価指数のインデックスを算出する金融サービス
事業別の売上高
すべての事業で売上高が伸びています。
事業別の営業利益
営業利益で見ると、すべての事業が2桁増益になっています。
すごいの一言です!
整理すると…
S&Pグローバルの決算内容は、文句の付け所がないくらいいい決算でした。
S&Pグローバル自身もプレスリリースで「Very Strong Financial Results(非常に好調な業績)」と言っているくらいです。
不人気銘柄ということもあって、基本的にはいい意味でも悪い意味でも波乱がない業績推移なので安心して保有できる銘柄です。