2021年第2四半期 決算発表:S&Pグローバル

#338
こんにちは、チャーリーです!
2021年7月29日に私のオススメ銘柄の1つである格付け会社のS&Pグローバルが第2四半期決算の発表を行いました。
地味さ度合いで言うとヤムブランズよりも地味な銘柄かもしれませんが、地味だからと言ってバカにしたらいけないです!
もしかしたら初めて耳にした企業という人も中にはいるかもしれません…
まずはS&Pグローバルの過去5年間の株価推移を見てみます。
この超絶地味な銘柄が5年間で3.63倍になっているんです!
ちなみに同じ期間のS&P500は2.05倍なので凄さがわかると思います。
さっそく2021年第2四半期の決算内容を調べてみたいと思います。
以下の表はすべてS&Pグローバルの四半期報告書と年次報告書から数字を拾って作成しています。
四半期報告書と年次報告書はこちら
最初に2021年第2四半期の営業利益の内訳を見てください。
レーティング:信用リスク分析(格付け)を中心とした金融サービス。
マーケットインテリジェンス:財務データや分析ツールの提供を行う金融サービス。
プラッツ:商品(金や原油などのコモディティ)市況の情報提供を行っている。
インデックス:S&P500などの株価指数のインデックスを算出する金融サービス。
断トツでレーティング(信用格付け)部門の営業利益が大きいです。
この信用格付け業務は参入障壁がエベレストくらい高いのでライバル会社が現れない特殊な業務なんです。
売上高
コロナ禍でも安定して推移しています。
営業利益・純利益
S&Pグローバルの凄いところは「設備投資額の少なさ」です!
ヤムブランズの時も同じことを書きましたが、設備投資額の少なさはヤムブランズの比じゃないです。
営業キャッシュフローは増加基調が続いていますが、設備投資はまったくと言っていいほど増えていません。当然今後も設備投資額が増えることもないと思います。
「設備投資額が少ない」=「フリーキャッシュフロー(自由に使えるお金)が多い」ということなので、S&Pグローバルはこの潤沢なフリーキャッシュフローを使って48年間連続で増配しています。
※ 配当自体は1937年からずっと出し続けているので84年間ずっと配当金を出し続けていることになる。
また毎年と言ってもいいくらい企業買収を繰り返しています。
言わずもがなですが、自社株買いも積極的に行っています。
この全く隙がないS&Pグローバルですが、唯一気になるのがPERです。
PERとは、株価が割高なのか、割安なのかを計る指標です。数値が高いほど割高ということになります。
赤い線を見ると、過去5年間で一番PERが高いことがわかります。
過去5年間の平均が28.8倍なのに対して、今が42.8倍なので、現状では株価が高くなりすぎています。
そろそろ調整する時期がくるかなと思っています。
整理すると…
S&Pグローバルはライバル会社も現れないし、設備投資がほぼ必要ないし、業績が年々良くなっていっているので本当に隙が全くない企業だと思います。
この企業もヤムブランズ同様、長期投資に適している企業の1つです!
以前書いたことと同じことを書きますが、こういう企業に投資していれば無理してハイテク株に投資する必要がないです。ハイテク株に投資する必要性を感じなくなってきます。
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