キャッシュフローお化け企業:S&Pグローバル社とは…

#222

こんにちは、チャーリーです!

ここ最近のブログはキャッシュフローに焦点を当てていろいろ調べていますが、いろいろ調べた中では一番フリーキャッシュフロー(自由に使えるお金)の比率が高いのが「S&Pグローバル」社でした!

※ フリーキャッシュフローの金額ベースだとアップルが断トツに一番多かったです。

詳しくは過去ブログ(アップル超えの企業はあるのか?? 純フリーキャッシュフロー率を調べてみた…)を参照してください。

 

 

今回はそのS&Pグローバル社とはどんな企業なのか?を調べてみたいと思います。

S&Pグローバル社とは…

世界最大手の格付け会社です。

例えば、日本国債の格付け「A+」、米国国債の格付け「AA+」、トルコ国債の格付け「BB-」。

この格付けをしているのがS&Pグローバル社です。

 

格付けのイメージ

引用元:S&P Global Ratings(信用格付けの手引き)

 

 

まずは株価推移から

40年間で約121.7倍になっているのもすごいですが、2000年のITバブル崩壊の時も株価がほとんど下がっていないんです。

 

終値ベースで計算しています。

S&Pグローバル株

高値:1999年12月23日の31.12ドル

安値:2000年4月17日の21.38ドル

下落率31.29%

 

S&P500

高値:2000年8月31日の1517.68ポイント

安値:2002年9月30日の815.28ポイント

下落率46.3%

 

ナスダック総合

高値:2000年2月29日の4696.69ポイント

安値:2002年9月30日の1172.06ポイント

下落率75.0%

 

 

こうやって比べると下落率が低いことがわります!

2008年からのリーマンショック時に大きく下がった理由は、「サブプライムローンの格付けをAAAにしていた」ことで、世論から批判がすごく、大きく売られました。

バブル崩壊で大きく下がったというよりは、不祥事で大きく売られたという意味合いが強いです!

 

 

次にS&Pグローバルの収益の構成比率を見ていきます。

レーティング:信用リスク分析(格付け)を中心とした金融サービス。

マーケットインテリジェンス:財務データや分析ツールの提供を行う金融サービス。

プラッツ:商品(金や原油などのコモディティ)市況の情報提供を行っている。

インデックス:S&P500などの株価指数のインデックスを算出する金融サービス。

 

 

最後に業績を見てみます。

売上高

 

営業利益・純利益

 

キャッシュフロー

 

配当金

 

希薄化後の発行済み株式数

※ 分割調整をした発行株数です。

希薄化後とは、転換社債やストックオプションなどの株数も計算に入っているということです。

 

この業績やキャッシュフローが実現できるのは、参入障壁が高くて新たにライバル会社が現れないからです!

 

 

整理すると…

やっぱりバフェットが言うように、「堀が深い」企業は強いです!

お城は堀が深く、城壁が高ければ高いほど敵国が攻めて来ても打ち勝てることからバフェットは「堀が深い」を好みます。

「堀が深い」は時代が変わってもライバル会社にシェアを奪われる可能性が極めて低いので、業績・株価とも右肩上がりになりやすいです。

しかも、S&Pグローバルは設備投資がほぼ必要ではないので、営業キャッシュフロー金額の97.9%がフリーキャッシュフロー(自由に使えるお金)として使えます。それを株主価値を上げるために、増配・自社株買い・企業買収に使えるのでますます企業価値が上がっていきます。

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