S&P500の水準を調べてみた
#582
こんにちは、チャーリーです!
少し前のブログ(アメリカ株は割安なのか??)でアメリカの株価水準の話を書きました。
前回のブログでは日経新聞に載っていた表をそのまま貼り付けましたが、日経新聞のS&P500のPER(株価収益率)の表は予想PERで表記されていたし、実際の数字がよくわからなかったので自分で調べてみました。
※ 予想PERとは今年の予想されているEPS(1株あたりの利益)を基に求められているPERのこと
今まではS&P500のEPS(1株あたりの利益)の調べ方がわからなかったので、調べられなかったんですが、やっと調べ方がわかりました。
今回はS&P500の水準が割高なのか、割安なのかを自分でも改めて調べてみます。
まずはS&P500の推移を見ていきます。
大きな下落でいうと、2018年の米中貿易戦争、2020年のコロナショック、2022年の高インフレに対応するための利上げと3回ありますが、2010年から株価は3.67倍になっています。
2010年1月4日~2022年5月30日
1,132.99ドル→ 4,158.24ドル
上昇率:3.67倍
そもそも「2010年から3.67倍になっている時点で株価が上がり過ぎているのではないか??」と議論すらされていませんが、そのことも含めて調べていきたいと思います。
結局バブルであろうが何であろうが株価が上がっている時は誰も文句を言う人がいないのでそういう議論すらならないんだと思いますが、適正な株価水準を考える上ではどういう時期でもちゃんと考えておくべきでした。
私がいつも言っていることは、「長期的には株価はEPSに連動する」ということです!
なのでEPS(1株あたりの利益)の推移を調べれば、今の株価水準がどうなのかがすぐ判断できます。
株価とEPSの推移は以下の通りです。
以下の表はすべてS&Pグローバル社のホームページから数字を抜粋して作成しています。
データはこちら
2010年からの株価とEPSの推移を調べて載せました。
長期目線で見ると、連動していることがわかると思います。
単純にこう考えてください。
株価>EPSの場合は割高
株価<EPSの場合は割安
2022年を見ると「株価<EPS」になっているので少しだけ割安水準ということがわかります。
上記では、「2010年から株価が3.67倍になっている時点で株価が上がり過ぎているのではないか??」と書きましたが、調べるとEPS(1株あたりの利益)も成長しているので問題ありませんでした。
具体的な数字で見てみます。
「EPS成長率>株価上昇率」になっているので今の株価水準は少しだけ割安なのがわかります。
意味合いは同じことですが、PER(株価収益率)の推移も見てみます。
※ 予想PERではなく、実績ベースのPERで計算しています。
実績PER:21.0倍
平均PER:21.9倍
平均PERよりも低いので少しだけ割安水準と言えます。
PER(株価収益率)とは
株価が利益の何倍まで買われているのかを示す指標です。
数値が低ければ低いほど割安、高ければ高いほど割高と判断します。
整理すると…
実際にEPS(1株あたりの利益)の推移を調べてみると、いろんなマイナスなニュースが流れてきますが、なんだかんだでアメリカ企業(アメリカ経済)は利益ベースで成長しつづけていることがよくわかりました。
現在の株価水準も少しだけですが、割安水準まで株価が下がっていることも再認識しました。
S&P500のEPSの調べ方がやっとわかったので今後は引き続き見ていきたいと思います。