投資信託 VS S&P500
#301
こんにちは、チャーリーです!
先日のブログでも書きましたが、私は今「インデックス投資は勝者のゲーム~株式市場から利益を得る常識的方法」という本を読んでいます。
ジョン・C・ボーグル[著]、長尾慎太郎[監修]、藤原玄[訳]
この本はタイトルからわかる通り、インデックス投資は投資信託(アクティブファンド)よりも優れているということがいろいろ書いてあります。
今回はその中に出てくる内容を抜粋して書いていきたいと思います。
この本の152ページ目に投資信託の長期的リターン(1970年~2016年)とS&P500との比較の図表が載っています。
1970年当時、存在していた株式ファンドは355ファンドあり、その355ファンドの46年間の運用実績を表しています。
その図表がこちら
※ この図表の定義はS&P500と比較した年間リターンです。
これを見てまず驚くことは、全355ファンド中281ファンドが破綻して存在すらしていないということです!
79.2%のファンドが破綻しています。
ファンドが存続してくれないことには、長期投資は不可能なので論外です。
年間リターンがS&P500よりも+1%以上良かったファンドは10ファンドしかありません。
率で言うと、S&P500の上昇率に1%以上勝っているファンドは2.8%です。
もっと言うと、S&P500を年率2%以上上回っていて確実にS&P500に勝っているファンドはたったの2ファンドだけです!全体の0.56%のファンドしかS&P500に確実に勝てていないんです。
なぜ、市場平均のS&P500に確実に勝てたファンドが全355ファンド中2ファンドしかなかったかというと…
本の中にはいろいろ理由が書いてあります。
例えば
・運用コストが高い
→信託報酬以外にも、ファンドが中身の銘柄を売買するときにかかる売買手数料、売却した時の税金など。厄介なことにこのことは目論見書には記載がありません。
・S&P500に投資するよりも圧倒的にボートフォリオの回転率が高い
・ファンドマネージャーが運用に従事する平均期間が9年
1つ目の運用コストが高いことは、長期で運用すればするほどすごい足かせになります。
著者のジョン・Cボーグル氏は「リターンについては時間が友になるが、コストについては敵になる」と言っています。
コストは低ければ低い方がいいに決まっています!
2つ目のポートフォリオの回転率が高いについて
平均的なアクティブ運用の株式ファンドのポートフォリオ回転率は年78%
インデックスファンドの回転率は年3%程度
→回転率が低ければ、売買手数料・税金などのコストが低く済む。それに加えて回転していないので長期投資が実現できている。
回転率は運用報告書に書いてある場合があります。
例えば
モーニングスターの最優秀ファンド賞を受賞した「グローバルAIファンド」の場合
回転率144%
各証券会社で販売金額大きい「アライアンス・バーンスタイン米国成長株式ファンド」の場合
回転率42%
3つ目のファンドマネージャーが運用に従事する平均期間は9年について
個人的にはこれが一番の問題点だと思います!
運用する人が変わると運用方針は変わるので、投資家からしたらいいことはありません。
インデックスファンドの場合だと、運用担当者が誰になろうと全く関係ありません。
整理すると…
アクティブ運用の株式ファンドに投資をして市場平均であるS&P500に確実に勝てる確率は0.56%しかありませんでした。これは枯草の中から針を探すようなものなので至難の業です!
それだったらS&P500に連動するインデックスファンドに投資した方が確率が高く、労力もかからないです。
点ではなく、長期で運用がうまくいきやすい方法を考えたらアクティブ運用の株式ファンドという選択肢は自然と消えていくと思います。
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