大統領選挙に影響する!?
#67
こんにちは、チャーリーです!
大統領選挙の予想ではトランプ大統領が苦戦しているとの報道が多いですが、大統領選挙の1つのカギを握るのが農家票です!
元々2016年に行われた大統領選挙では、アメリカの貿易赤字の原因は中国だ!とトランプ大統領は言っていました。
なので簡単に言うと、「中国はアメリカの穀物とエネルギーをもっと輸入すべきだ」と言って票が獲得できた地域もあります。
じゃーその後の輸出額は増えたのかどうかを見ていきたいと思います。
中国の穀物輸入のなかで一番多い大豆に絞っています。
実際の数字は以下の通りです。
単位:百万米ドル
出所:アメリカ合衆国農務省
これを見る限り米中貿易戦争が始まる2018年以前の水準を下回っています。
トランプ大統領をあえて擁護すると、2020年1月15日に「米中経済・貿易協定」に両国が署名したのでこれから増えてくると思われます。
米中経済・貿易協定とは…
アメリカが関税の一部を引き下げたら、中国は対米輸入を大幅に拡大すると約束したものです。
当然、輸入拡大の中には大豆が入っています。
ということで、2020年1月以降も見ていきます。
2020年9月17日の日経新聞13面を抜粋すると…
「中国が米国産大豆の購入予約を急拡大している。8月以降、1年間の予約量を2.2倍に増やした」と書いてあります。
ただ、ここで注目しないといけないのは、購入予約というワードです!
購入予約とは…
大豆をいつ輸入するかは中国が自由に決めることができ、予約を取り消すこともできるらしいです。実際取り消されたこともあります。
いつ輸入するかは中国が自由に決められるということが、かなり重要です!
アメリカ大統領選挙の投票日は11月3日です。
もし、みんな(この記事の読者)が中国の大豆輸入担当者だったとしたらどうしますか?
いつ輸入してもいいんなら、大統領選挙の結果次第でどうするのか判断すると思います。
万が一バイデン氏が当選したらトランプ大統領みたいに強靭な態度で貿易(関税)のことを言ってこない可能性もあります。
ということは、落としどころを探って大豆の購入予約を取り消す可能性が残っているということです。
実際どうするのかは神のみぞ知る!って感じですけどね
整理すると…
アメリカの大豆(穀物)の輸出額を見ると、対中国だけではなく輸出額の総額で見ても減っていることがわかります。
2019年までの数字を見ると世界各国に対して関税を引き上げまくっていることがマイナスに働いているように見えます。このことが大統領選挙にどう影響するかはわかりませんが、トランプ大統領にとっては痛手になりかねないと思います。
今回は大豆のことを書きましたが、だからと言って短期売買目的で関連銘柄を買うのは間違いです。この記事はあくまで時事ニュースの解説だと思ってください。