海外事業が低迷している企業はどうなのか??
#374
こんにちは、チャーリーです!
以前のブログで日本株でも海外の売上比率が高い企業は、「人口が増え続けている海外の需要を取り込めている」ので株価が上がっていると書きました。
具体的には
リクルートHD(6098):(株価が上昇し続けているリクルートHD…)
キーエンス(6861):(平均年収が2000万超えのキーエンスとは…)
キッコーマン(2801):(海外比率が高い企業の株価はどうなのか??)
ユニチャーム(8113):(検証:海外売上比率が高いユニチャームはどうなのか??)
ファーストリテイリング(9983):(ファーストリテイリングが日本株なのに上がり続けている理由)
に関してブログで書いてきました。
ただ、ここで間違えてはいけないことは、「海外売上比率が高い」企業ではなく、厳密に言うと、「海外売上高が伸び続けている」企業です!
→ トヨタなどは海外売上比率が高いですが、伸びていないので対象外です。
そこで今回のブログでは、その逆を調べてみたいと思います。
「海外事業が低迷している企業の株価はどうなのか??」です。
今回、検証してみる企業はSOMPOホールディングス(8630)です。
SOMPOホールディングスは、子会社に損保ジャパンを傘下に持つ「三メガ損保」の1つです!
まずはSOMPOホールディングスの株価推移を見てみます。
2014年1月からで見ると株価は上がっていますが、2015年5月の高値をやっと超えた水準です。
SOMPOホールディングス: +71.47%
日経平均株価:+89.71%
平均株価よりも上昇率が劣っています。
→ ちなみに上記で書いているリクルートなどの5銘柄は日経平均株価よりはるかに上昇率が高いです!
業績を調べていきます。
以下の表はすべてSOMPOホールディングスの決算短信から数字を拾って作成しています。
決算短信はこちら
※ セグメント間調整などの調整額を控除する前の数値です。
国内外の売上高
2014年3月と比べると海外売上高が伸びていることがわかります。
これだけ見ると、今後も期待できそうですが、実はそうではないんです…
株価が2015年以降ほとんど上がっていない理由はちゃんとあるんです!
次は国内外の事業別の当期利益を見てください。
2021年3月の海外事業の当期利益を見ると、マイナス(損失)になっています。
この損失はコロナの影響かと思うかもしれませんが、2019年3月時点でも損失になっているのでコロナの影響ではないです。
しかも、当期利益の合計で見ると、2016年3月以降、全くと言っていいほど伸びていません。
2015年4月~2016年3月の当期利益よりも2021年3月の方が利益が少ないんです。
利益が伸びていないので株価が上がるわけないんです!
整理すると…
やっぱり人口が増えている海外での需要をうまく取り込めていない企業は株価も冴えない結果になりました。
今後も海外事業の伸び率に注目して、いろいろ検証していきたいと思います。
次はトヨタ自動車あたりを…
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