孫さんがいる限りは大丈夫!!

#449

こんにちは、チャーリーです!

証券マン時代にお客さんから「孫さん(孫正義さん)がいる限りはソフトバングは大丈夫でしょ!」と何回言われたことか…

ソフトバングGに投資している人は、ほぼ100%言っていたような気がします。

お客さんに限らず、メディアでもこういうニュアンスで書いてある記事を見ることがあります。

 

そう言っていた人たちに試練が到来しました!

ソフトバングGの株価が激下がりしているからです。

2021年1月4日~2021年12月8日

・ソフトバングG:8,008円~5,563円

 騰落率:31.40%下落

・日経平均株価:27,258.38円~28,860.62円

 騰落率:5.87%上昇

 

しかも、ここにきて下落スピードが加速しているんです。

2021年11月17日~12月6日のたった12営業日で28.44%も下落しました!

 

 

これだけ下がった時に、冒頭で書いたように「孫さんがいる限りは大丈夫!」と言っていていた人たちはどうしたのでしょうか??

独断と偏見で書くと、90%くらいの人が売却したと思います。

 

ソフトバングGの株価が売られ始めた理由は、「中国政府による中国企業への関与」が思いっきり関係しています。

ソフトバングGは中国企業に積極的に投資を行っているのでダメージが大きいんです。

 

中国政府は以下のことで中国企業への規制を強化しています。

「中国のIT大手が中国国家よりも個人情報を集めている」

「中国人の個人情報がアメリカなどの諸外国に吸い取られている」

「習近平国家主席が掲げる“共同富裕”に則って格差是正に動いている」

 

こういう理由によって、中国企業への関与・規制がどんどん厳しくなってきています。

例を挙げると

・中国政府が国家安全上の理由で滴滴出行に対して審査に入って、アプリの新規ダウンロードを停止させたり、それに伴ってニューヨーク証券取引所の上場の廃止を発表しました。

・アリババ、美団などに対して独占禁止法違反で罰金を科した。

・格差是正のために営利企業の学習塾を非営利企業にした。

・教育に良くないという理由でゲーム規制を発表した。

これでもほんの一例です。

 

 

今回このことを書くにあたって、感じたことは○○さんがいたら大丈夫という考えがいかに危ういかということです。

バフェットがいる間はバークシャーハサウェイは大丈夫と考えるもの全く同じです。

 

本当に「堀が深く」「城壁がそびえるくらい高い」競争優位性が高い企業は極論を言えば、カリスマが経営しなくても成り立ちます!

無能だと悪手を打ったり、失策をするのでさすがにダメですが、平均くらいの能力の人が経営しても成り立ちます。

 

そういう企業に投資しないと長期投資は実現できません。

そのカリスマがいつ交通事故に合うかわからないし、スティーブ・ジョブズみたいに病気で亡くなってしまうかもしれません。

 

私が投資している、アップル、ビザ、コストコ、S&Pグローバル、ヤムブランズ、フェイスブックはそういう意味で考えても大丈夫な企業だと思います。

 

 

整理すると…

カリスマに依存して投資するのは本当に良くないと思いました。

「○○さんがいる間は大丈夫!」と言っている人に限って、逆境の時に一目散に逃げてしまいます。

カリスマを信じるんじゃなくて、競争優勢性が高い事業を信じれば、どんな逆境も耐えられると思います。

だからこそ、バフェットは大ピンチの時のコカ・コーラ株、アメリカンエキスプレス株、ワシントンポスト株などに投資できたんだと思います。

その事業の強靭さを理解していないとそういう時に投資なんか絶対できないです。

(バフェットがバリュー投資を発揮した事例:コカ・コーラ編②)

(バフェットがバリュー投資を発揮した事例:アメックス編)

(バフェットがバリュー投資を発揮した事例:ワシントンポスト編)

を見てみてください。

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