2023年1-3月期: スマホの世界出荷台数
#823
こんにちは、チャーリーです!
前回のブログ(2023年 1月-3月期 決算発表:アップル)でアップルの決算発表のことを書きました。
アップルは前年同期比で減益になってしまっていましたが、主力商品のiPhoneの売上高は伸びていました。
そこで今回のブログでは、世界のスマホメーカーとの比較について書いていきたいと思います。
まずはアップルの主力商品がiPhoneだということを確認します。
全体の売上高の54.1%もiPhoneが占めているのでアップルにとっては主力中の主力商品なんです。
冒頭に書きましたがこの主力商品のiPhoneの売上高が前年同期比で伸びていたんです!
微増ですがiPhoneは増収になっています。
サービスというのは…
アップルケア、広告、クラウドサービス、アップルミュージック等のサブスク、アップルペイ等の決済サービスからの売上のことです。
なぜ「伸びていたんです」という表現をしたかというと、世界的にはスマホ業界はかなり苦戦したからです。
以下の表は調査会社IDC社のレポートから数字を抜粋して作成しています。
IDCのレポートはこちら
1点だけ注意しないといけないことがあります。
以下の表は「出荷台数」であって、「売上高」ではありません。
前年同期比だとアップルを含む全メーカーが出荷台数が減少しています。
アップルも出荷台数が減少しているんですが、減少率を比べると他社よりも低いです。
ちなみに全スマホメーカーの合計出荷台数は以下の通りです。
2022年1月-3月期:314.5百万台
2023年1月-3月期:268.6百万台
減少台数:45.9百万台減少
減少率:14.5%減少
こういう状況の中、iPhoneは健闘していると思います。
出荷台数が減っているのに、iPhoneの売上高が伸びている理由は、高価格のスマホがよく売れたからです!
高価格のスマホというのは、「iPhone14 Pro」と「iPhone14 Pro Max」のことです。
iPhoneの一番容量が小さい価格は以下の通りです。
iPhone14:799ドル
iPhone14 Pro:999ドル
iPhone14 Pro Max:1,099ドル
高価格のスマホが好調だった国はアメリカと中国らしいです。
話は少し脱線しますが、アップルは前述した「サービス部門」がどんどん伸びてきているので将来的にはiPhoneの売上高が伸びなくても、サービス部門だけで利益を出せるような経営体質になるんじゃないかなと勝手に思っています。
公表はされていませんが、一般的にはクラウドサービスやサブスク等のサービス部門の方が利益率が高いので。
整理すると…
スマホ市場は中国のサプライチェーンが滞っていたので苦境の真っ只中です。
そんな中、アップルは健闘しています。
前回ブログの最後にも書きましたが、アップルはメキシコ、インドネシアで過去最高を更新していますし、インドにも直営店を出店しました。
中国市場でアップルのシェアがトップになっていることを考えると、今後の新興国での売れ行きも楽しみです。