2022年1-3月期: スマホの世界出荷台数

#567
こんにちは、チャーリーです!
昨日のブログ(2022年1月-3月期 決算発表:アップル)でアップルの2022年度第2四半期の内容を掲載しました。
アップルの売上の売上高の内訳を見てください。
iPhoneの売上高が52.0%も占めているので、アップルにとっては明らかにiPhoenが最重要商品なんということがわかります。
社運を左右するといっても過言ではないです。
そこでスマホの世界出荷量とシェアを調べていきたいと思います。
調査会社のIDCが2022年1-3月期の世界のスマホ出荷台数を発表しました。
以下の表はすべてIDCの調査レポートから数字を抜粋して作成しています。
IDCのレポートはこちら
世界のスマホ出荷台数
例年10-12月の出荷台数が伸びている理由は、アップルが新作iPhoneを9月下旬から10月にかけて発売するためです。
世界のスマホ集荷台数は前年同期比(2021年1-3月)だと8.87%減少しています。
2021年1-3月:3億4470万台
2022年1-3月:3億1410万台
減少台数:3,060万台減少
なぜ出荷台数が前年同期比で3060万台も減少したかというと、ウクライナ情勢が悪化したことと、インフレ、中国のコロナ感染者数が増えたことで上海がロックダウンしたことが影響しています。
ウクライナ、ロシアを含む中・東欧地域の出荷台数は20%近く減少しました。
ただ、全体に対する出荷台数シェアは6~7%に過ぎないので全体に与える影響は微々たるものです。
一番影響が大きいのは出荷台数シェアの半数を占めている中国を含むアジア太平洋地域です。
この半数を占めている地域で12.3%減少しました。
世界全体で出荷台数が前年同期比で3060万台減っている中、アップルはどうだったんでしょうか??
スマホメーカーBIG3と比較して見てみます。
世界一位のサムスン電子(韓国)、三位のシャオミ(中国)は前年同期比で出荷台数が減っていますが、アップルだけは唯一出荷台数が増えています。
昨日のブログ(2022年1月-3月期 決算発表:アップル)にも書きましたが、アップルのティムクックCEOが米メディアCNBCのインタビューで以下のように語っています。
「iPhone13シリーズが好調」
「(AndroidからiPhoneへの乗り換えについて)二桁の伸びを記録した」
何はともあれ世界のスマホ出荷台数が前年同期比で減少している中、アップルだけ出荷台数が増えているのですごいとしか言いようがないです。
中国のロックダウンが4-6月にも間違いなく影響を与えるので今後はどうなるかわかりませんが、今回の出荷台数を見ると他メーカーよりは優位な販売を続けられる可能性は高いと思います。
整理すると…
世界のスマホ出荷台数はウクライナ情勢、インフレ、中国のロックダウンの影響で前年同期比で減少していました。
昨日のブログでも書きましたが、アップルのCFO(最高財務責任者)のルカ・マエストリ氏が「2022年4-6月は40億ドル〜80億ドルの売り上げ機会を逃す可能性がある」と言っているので、さらに厳しい状況になると思います。
今回はアップルだけが孤軍奮闘の結果になりましたが、次回はどうなるんでしょうか…