2021年第4四半期: スマホの世界出荷量&世界シェア
#491
こんにちは、チャーリーです!
この前アップルの2022年度第1四半期決算の内容を掲載しましたが、アップルの主力商品であるiPhoneの出荷推移を調べていきたいと思います。
アップルの決算内容は(2021年10月-12月期 決算発表:アップル)を参照してください。
まずは、アップルにとってiPhoneがどれだけ重要かを調べます。
商品別の売上高
2021年度の比率です。
52.5%をiPhoneが占めているので、アップルにとってはiPhoneの売れ行きに社運がかかっていると言っても言い過ぎではないんです。
それにも関わらず、2021年10月に新作iPhoneのiPhone13を最大1000万台減産する見通しというニュースが流れていました。
先日発表された決算内容を見るとそんなに大きな影響はなさそうでしたが、実際の出荷台数はどうだったんでしょうか??
調査会社のIDCが2021年10月-12月期の世界のスマホ出荷台数を発表したので見ていきます。
以下の表はすべてIDCの調査レポートから数字を抜粋して作成しています。
IDCはこちら
2019年~2021年のスマホの出荷台数
スマホ市場は2019年比で1.29%縮小していることがわかります。
2019年:13億7260万台
2021年:13億5480万台
スマホ市場は1.29%縮小
それに対してアップルはというと
2019年:1億9100万台
2021年:2億3570万台
アップルは23.4%増加
同じ期間のスマホメーカーBIG3の出荷台数と市場シェアの推移も調べてみます。
世界シェアトップのサムスンは2019年比で8.0%減少しています。
小米(シャオミ)の伸びが著しいですが、アップルとシャオミでは狙っているターゲット層が違います。
アップルは800ドル(約88,000円)以上の高級スマホの販売に特化しています。
廉価版のiPhoneSEもありますが、まったく主力商品ではありません。
中国のスマホメーカーで高級スマホに力を入れていたのはファーウェイです。
そのファーウェイはアメリカの経済制裁の影響で高級スマホ事業の縮小を余儀なくされました。
中国市場でのそのシェアを奪ったのがアップルです。
※ シャオミは高級スマホに特化しているわけではない。
アップルは新作iPhoneを例年9月~10月にかけて発売するので、10月-12月の出荷台数が大きく伸びる傾向にあります。
次に中国市場でのスマホの出荷台数の推移を見てみます。
具体的な出荷台数を載せると表がごちゃごちゃするので、数字は割愛しますが、黒い線のアップルが2021年10月-12月期で中国市場で一番スマホが売れていることがわかります。
2021年10月-12月期の出荷台数だけ具体的な数字を載せます。
中国市場での高級スマホ分野で確立したように見えます。
整理すると…
2021年10月に新作iPhone13の生産を最大で1000万台減産すると報道されていましたが、世界市場で見ても、中国市場で見ても減産の影響は見受けられなかったです。
実際どれくらい減産したのかはわかりませんが、これで半導体不足が解消されると一体アップルのスマホ販売台数はどうなっていくのか…
世界で一番時価総額が大きい企業でありながら末恐ろしいです。