アップルの収益の要:スマホの出荷量はどうなっているのか??
#260
こんにちは、チャーリーです!
昨日のブログ(2021年第2四半期 決算発表:アップル)でアップルの決算発表の内容を書きましたが、アップルの稼ぎ頭はiPhoneだということがわかったと思います。
念のため再度商品別の売上高を掲載しておきます。
売上高全体のうち、iPhoneの売上高が53.5%も占めています。
去年と比べると、コロナが流行したタイミングだったので増えているのは当たり前と思う人もいると思います。
そこでコロナ前の2019年2Q(1-3月)と比べてみます。
コロナ前と比べても54.4%増と大きく伸びていることがわかります。
これはあくまでアップルだけのことです。
そこで、今回は以下の2つのことを調べてみたいと思います。
・そもそも世界のスマホ出荷台数は伸びているのか??
・アップルのスマホシェアはどう変化しているのか??
まず1つ目の「そもそも世界のスマホ出荷台数は伸びているのか??」について調べてみます。
データ元はすべて調査会社Counterpointの調査レポートから取りました。
データ元はこちら
コロナ前の2019年1-3月期と比べると3.8%増えています。
まだまだ世界的には経済活動が本格回復していませんが、スマホの出荷量はすでにコロナ前を超えてきているのは明るい兆候だと思います。
次に2つ目の「アップルのスマホシェアはどう変化しているのか??」について調べていきます。
時期によってシェアが変動していますが、これは新製品を出した時はシェアが伸びているからです。アップルだと例年9月半ばくらいに新製品を発表するので10-12月期のシェアが伸びやすくなっています。
アップルの1-3月期のシェアだけ抜き出して書くと…
2021年1-3月期:17%
2020年1-3月期:14%
2019年1-3月期:12%
2018年1-3月期:14%
2021年1-3月期のシェアが一番高いです!
これはトランプ元大統領が世界の同盟国を巻き込んでファーウエイ排除を徹底的にやったのでファーウエイのシェアが減って、その分をアップルが吸収した結果です。
整理すると…
コロナでまだ世界的には経済活動が活発化してきていない中、世界のスマホ出荷量はコロナ前の水準まで回復していました。しかもアップルは世界シェアが17%とシェアを伸ばしていることも確認できました。
話を冒頭に戻すと、アップルはiPhoneの売上がアップル全体の53.5%も占めているので、iPhoneの売れ行きは注意してみておかないといけないです。
2021年4-6月期は半導体不足を理由にスマホの出荷量が減ることが予想されますが、この半導体不足への対応いかんによってはまたシェアが大きく変わってくると思うので、引き続き注視していきたいと思います。