短期投資をやりたくなる理由
#360
こんにちは、チャーリーです!
この前のブログ(投資で失敗する人の特徴)で「サクッとわかるビジネス教養 行動経済学」という本を読んでいると書きました。
その中に直接的ではないですが、短期投資をやりたくなる理由が書いてあったので、そのことを書いていきたいと思います。
阿部誠【監修】、新星出版社
この本で紹介されている事例
設問
明日取引先に提出しないといけない資料の作成が終わっていません。仲の良い同僚に飲みに誘われたらどうしますか??
A、誘いを断り、仕事を優先して残業する
B、飲みに行く(明日だけで資料作りは終わるだろうと思う)
この上記の状況下では「時間的選好」が働き、Bの行動を取ってしまう人が大半らしいです。
らしいですって私自身もこういう経験は腐るほどしてきました。
その度に後悔してきました…泣
Aの場合
完成度の高い資料を作成することで、取引先からの評価が上がるかもしれない
=将来的な効用(メリット)
Bの場合
仲の良い同僚と飲みに行くことで、日頃のストレスが発散でき、楽しい時間を過ごせるかもしれない
=目の前の効用(メリット)
時間的選好とは、将来的なメリットよりも、今のメリットを大きく感じる傾向があるということです。
他の例だと…
・ダイエットをしようと思っているのに、目の前にあるケーキやお菓子を食べてしまう。
・禁煙しようと思っているのに、最後の1本と思って吸ってしまう。
→ それを繰り返して結局禁煙できないパターン
・「今日1万円もらえる」or「お金をもらえるのは1年後になるけど2万円もらえる」。
→ 多くの人が今1万円をもらえた方がメリット大きいと感じてしまう
これは全て将来的なメリットよりも、今のメリットの方が大きく感じている証拠です!
投資に話に結びつけると…
短期売買を繰り返している人はこの原理が働いているんだと思います。
最後の例が一番わかりやすいです。
「今日1万円もらえる」or「お金をもらえるのは1年後になるけど2万円もらえる」
率で考えると年率100%を選ぶのが合理的ですが、今日の1万円を選んでしまうんです。
人間の思考は、将来のメリットよりも今のメリットの方が大きく感じるという原理が働いていることを理解していれば、投資に限らずいろいろな考え方が変わってくると思います。
しかも、困ったことに投資の場合は、短期志向になればなるほど、成功する確率が下がってしまうという皮肉な結果が待っているので厄介です。
整理すると…
人間は、現在に近いほどメリット大きく感じてしまう生き物なんです。このことを理解していれば、何かを決断するときに冷静に考えられると思います。
ダイエット、禁煙、禁酒、早寝早起き、資産形成などいろいろな目的を達成させるためには、どういう行動を取ればいいのかを冷静に考えられれば、まずは失敗する確率が大きく下がると思います。