半導体大手の業績が絶好調!!

#137
こんにちは、チャーリーです!
世界の半導体需要が旺盛なことを受けて半導体大手の米エヌビディアやTSMC(台湾セミコンダクター)などが過去最高益を更新しました。
半導体関連銘柄で構成されているSOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)の推移を見てください。
※ SOX指数とは、半導体の設計、流通、製造、販売に携わる企業30社で構成されている株価指数です。エヌビディア、TSMC、インテル、クアルコム、ブロードコムなど
これを見るとコロナ後も大きく上がっていることがわかります。
ただ今回の記事はこれからも半導体業界全体が安泰という内容ではないんです。
それはなぜかと言うと、過去ブログの(アップルの自社半導体設計の舞台裏)でもチラッと触れましたが、GAFAを中心とした大手IT企業が自社半導体をどんどん開発しているからです。
※ GAFAMとは、Google、Apple、Facebook、Amazonのことです。
なぜ大手IT企業が自社半導体を開発しているかというと…
インテルなどが製造している汎用品半導体では自社サービスに適していないからです!
自社設計の半導体を持つことで、消費電力をケタ違いに下げることができ、性能を上げることができます。
インテルなどは一般消費者向けに大量の半導体を設計して製造しています。ということは製造している半導体は高性能ですが、顧客ごとにカスタマイズした半導体を製造しているわけではないんです。
GAFAが自社半導体を開発している例
・アップル:2007年からiPhoneとiPod touchに搭載。
・グーグル:2016年5月にディープラーニング(深層学習)に特化した自社半導体TPUを開発。
・アマゾン:2018年11月にクラウド専用の自社半導体を開発。
・フェイスブック:自然言語処理(NLP)に特化したAIチップを開発している。
もちろんGAFA以外にもマイクロソフト、アリババ、シスコなのど企業も自社半導体の開発に乗り出しています。
半導体需要は今後も伸びるとしても半導体を設計・製造しているインテルなどは今までのような成長は望めなくなると思います。
この旺盛な半導体需要の恩恵を受ける企業は、半導体の生産受託を専業としている会社です!
GAFAも半導体を自社で開発はしていますが、製造までを自社でしているわけではないからです。製造は台湾セミコンダクター(TSMC)のような受託製造専業会社に任せています。
※ TSMCが受託製造専業の業界では断トツトップの売上高です。
整理すると…
今後もこの調子で半導体需要が伸びるかどうかは別として(個人的には供給過剰のような気がしまが…)、もし需要が続いたとしても半導体業界全体がその恩恵を受けるわけではないです。このことはあらかじめ理解しておかないと、ただでさえ乱高下が激しい半導体株なのに銘柄選定を間違ってしまうと目も当てられない状態になってしまいます。