えっ!? 半導体が余っている!???

#634

こんにちは、チャーリーです!

突然の話なので「半導体不足の間違いじゃないの??」って思っている人もいると思います。

それが本当の話なんです!

 

なぜ急に「半導体が余っている」ということになったかというと、2022年7月14日に世界最大の半導体受託製造企業である台湾セミコンダクター(以下:TSMC)が2022年度第2四半期決算を発表したんですが、投資家向け説明会において「半導体が余っている」ことを明らかにしたからです。

 

TSMCの説明会での主な発言

「半導体サプライチェーンで過剰な在庫が見られる」

「在庫調整は数四半期かかる」

→ 2023年前半(1月~6月)頃まで続く

 

 

急に半導体が過剰在庫を抱えることになった理由

2つあります。

1つ目

コロナ禍でリモートワークなどの影響でスマホやパソコンの買い替え需要が進みましたが、その買い替えが一巡したことにより需要が減少したため。

巣ごもり需要だったテレビやタブレットも同様です。

少し前に書いたブログ(ついに値下げが始まる!)で書いた内容とほぼ同じ理由です。

詳細は(ついに値下げが始まる!)を参照してください。

 

2つ目

暗号資産(仮想通貨)の価格が急落したことにより、マイニング需要が落ち込んだため。

マイニングとは、ビットコイン(暗号資産)を“いつ”、“誰が”、“どのくらいの量を取引したのか”を「第三者がチェックして承認する作業」のことをマイニングといいます。

 

 

半導体の過剰在庫を抱えている理由はわかったけど、「車の納車はまだだけど??」と不思議に思う人もいるかもしれません。

そうなんです!

自動車向けの半導体は余っていないんです。

 

最新のスマホやパソコン向けのハイエンドチップの需要が落ち込んできたので、ハイエンドチップの在庫は過剰に積み上がっているんですが、自動車の需要は落ち込んでないために自動車向けのハイエンドではないチップはいまだに不足しています。

自動車向けの半導体不足はまだまだ続きそうです。

スマホの需要が落ち込んでいるのは昨日のブログ(2022年4-6月期: スマホの世界出荷台数)を見たらわかります。

 

たぶんですが、ハイエンドチップの方が利益率が高いのでTSMCが優先して半導体チップを製造したためだと思われます。

 

 

整理すると…

スマホやパソコン、タブレット向けのハイエンドの半導体チップは在庫を過剰に抱えている状態ですが、ハイエンドではない自動車向けの半導体は今後も不足状態が続きます。

今回のニュースは、アップルの株主である私からすると嬉しいニュースでした!

アップルは9月下旬に新型iPhoneを発売する予定なので、スマホ向けの半導体が余っているということは、新型iPhoneの製造に影響はないということになります。

しかも、2022年4-6月期には半導体不足の影響でMacやiPadの販売に影響が出ましたが、それも今後は解消するということです。

今回の半導体もそうですが、いろんな分野で過剰在庫を抱え始めていることを考えるとインフレ一色だった状況が少しずつ変わりつつあります。

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