???…なぜ手数料無料が可能なのか??
#200
こんにちは、チャーリーです!
このブログでなんと200回目の投稿になりました。
いつも見てくれてありがとうございます。引き続き手を変え品を変え長期投資の良さを伝えていきたいと思います!
株式投資をするにあたって、どの証券会社で口座を開いたらいいのか迷う人が多いです。みなさんが一番気にするのは売買手数料だと思います!
手数料が安い方がいいというのは間違いないことです。
アメリカでは売買手数料が無料になっているのをご存じですか??
以下の企業が手数料無料で株式の売買ができます。
チャールズ・シュワブ、Eトレード、TDアメリトレードに加えて、2013年創業のロビンフッドがあります。
私も前々から疑問に思っていたんです!
手数料を無料にしてどうやって儲けているんだろうって…
信用取引の金利収益や投信の信託報酬だけで賄っていけるものなのか??
今たまたまチャールズ・シュワブ氏が書いた本を読んでいるので、今回はチャールズ・シュワブに焦点を当てて書いていきたいと思います。
チャールズ・シュワブは2019年10月7日から売買手数料を無料にしました。
※ 基本的にはチャールズ・シュワブ、Eトレード、TDアメリトレードは同じです。ロビンフッドだけまったく違う収益構造なので、ロビンフッドのことは機会があれば後日書きます。
著:チャールズ・シュワブ氏、監訳:飯山俊康氏、訳:野村資本市場研究所
ただ、勘違いしてほしくないのは、チャールズ・シュワブ株に投資しましょうということではないです!!
あくまで、どうやって手数料無料を実現しているのか?を調べるだけです。
以下の表はチャールズ・シュワブのホームページ内にある年次報告書と四半期報告書から数字を拾って作成しています。
年次報告書と四半期報告書はこちら
売上高・純利益
このように手数料を無料にしてもちゃんと利益が出ているんです!
次に売上の内訳を見てみます。
これだけ見てもわけがわからないので、1つずつ簡潔に説明していきます。
大前提で押さえておかないといけないことは、チャールズ・シュワブは証券業務だけじゃなく、銀行業務、資産運用業務を手掛ける金融サービス会社ということです!
・純利息収入
→すぐには株式投資に回さない資金(滞留資金)をチャールズ・シュワブ銀行の預金口座に移動させて、その資金を貸し出しに回したり、エージェンシーMBSと言われる政府系住宅金融会社が元利支払いを保証している不動産担保証券に投資して利息収入を得ています。
※ これは日本の銀行も同じことをしています。国債を買ったり、貸し出しに回したり。
顧客は銀行の預金口座に資金を移すと、海外でデビットカードを利用した時にかかってしまう為替手数料が無料、ATM手数料が無料などのメリットがあります。
・資産運用管理費
→チャールズ・シュワブが設定(作った)した投資信託、ETF(上場投資信託)からの信託報酬や投資助言から得られる収入のこと。
・取引収益
→これは自社の資金を使って運用して得た収益のこと。
・銀行預金口座手数料
→銀行預金口座の管理手数料のこと。チャールズ・シュワブ銀行は管理手数料が無料ですが、2020年に買収したTDアメリトレードが子会社の銀行で管理手数料を徴収しているので、その収益が計上されました。
整理すると…
売上の内訳を見ると、確かにこれだとわざわざ売買手数料で儲ける必要がないです!
日本も遠からず、売買手数料が無料の流れに飲み込まれると思います。その時、生き残れる証券会社はどこなのか??
ちなみにチャールズ・シュワブがターゲットしている顧客層は自分ですべて判断でき、アドバイスが必要ない投資家(アドバイスを望んでもない人)らしいです。