ソフトバンクグループは大丈夫なのか??
#640
こんにちは、チャーリーです!
ソフトバンクグループの決算を見てビックリしました。
「純利益は4-6月期で3兆1627億円の赤字」
「半年間の純利益は5兆2633億円の赤字」
ケタが大きすぎて想像がイマイチできない赤字額です。
しかもこの数字はあくまで純利益(純損失)の話ということを忘れたらいけません。
ソフトバンクが行っている「ビジョンファンド投資事業の損益」はもっとひどいです。
2022年4-6月期:2兆9350億円の損失
2022年1-3月期:2兆9935億円の損失
直近半年間の累計:5兆9285億円の損失
画像引用元:SBGの2023年3月期第1四半期決算の投資家向け説明会資料
ビジョンファンド投資事業の累積利益がピーク時7兆945億円あったのが、今回の損失で1122億円まで減少しました。
画像引用元:SBGの2023年3月期第1四半期決算の投資家向け説明会資料
見てわかる通り、累積利益がほぼプラマイゼロになっているのでこれから正念場を迎えます。
孫さんは決算説明会の中で何度も「今が投資すべき時期なので投資をした方がいいと私も思っているし、周りからも言われている」と言っていましたが、それでも孫さんが選ぶ道は「今は投資を増やさない」、「守りを固める時」という判断です。
今投資を増やして全滅させるわけにはいかないと言っていました。
結局、高い時に投資して安い時は何もできないってことです。
上記のことを孫さんが話している投資家向け説明会をすべて見た感想を書いていきます。
「期待値だけで投資したらやっぱり失敗する」と改めて思いました。
松坂大輔が言ったように「自信が確信に変わりました」という心境です!
孫さんは投資家向け説明会の質疑応答で以下のように言いました。
「今となって振り返れば評価に対してバブル状態であった」と…
期待値だけで買われている銘柄は結局バブル状態の時にしか儲からないんです!
バブルの時に投資したらそりゃー損するよって誰でも思いますよね。
だって長期的には株価は企業価値と連動するからです。
企業価値というのはわかりやすく言うと企業の純利益のことを言います。
細かく言えば企業価値はEPS(1株あたりの利益)のこと。
結局はEPS(1株あたりの利益)と株価は長期的には連動するということです。
ソフトバンクビジョンファンドが投資しているようなユニコーン企業は赤字企業ばかりです。
※ ユニコーン企業とは、創業から10年以内で、企業評価額が10億ドルいじょうの未上場企業のこと。
赤字企業だけど世の中を変えるような素晴らしい技術は持っている企業だと期待するのでビジョンファンドが投資しています。
孫さんだけじゃなく、個人投資家が投資で損する主な理由の1つがまさしくこれです。
期待感だけで投資して失敗しています。
孫さんで失敗するのに個人投資家が成功する確率が高いわけありません。
話は反れますが、投資家向け説明会を見てやっぱり孫さんって凄いわ!って感じた場面がありました。
1時間10分くらいずっと重たい雰囲気で反省を述べていましたが、開始から1時間14分経ったときに「悩みが多くて、悩みが頭髪に出ているという状況なんですけど…」って重たい雰囲気を一蹴する場面がありました。
あの場面であんな自虐ネタを言える人はそうはいないと思います。
それが投資家を引き付ける孫さんの魅力なのかも…
整理すると…
ソフトバンクGはまさしく冬の時代を迎えています。
孫さん自身もこの冬の時代がいつまで続くのかわからないと言っています。
一か八か戦法で一発当ててやるというやり方で投資をすると失敗する確率がかなり高くなります。
日本株であれば先日書いたキッコーマンみたいに着実と利益成長してくれる企業に投資していれば資産を築ける確率はきわめて高いです。
2010年度から年率12.69%で純利益が伸びているので、計算上は6年間保有していれば株価が2倍になります。
その方が確実性が高いですし、再現性もあるので失敗しにくいです。
今回のソフトバンクGをうまく反面教師として参考にした方がいいと思います。