澤上篤人氏の警告
#481
こんにちは、チャーリーです!
日本の長期投資家で最も?有名な人と言えば、さわかみ投信の澤上篤人氏だと思います。
日本の投資関係者でこの人のことを知らない人はいないと思います。
さわかみ投信とは
日本で初めての独立系投資信託会社です。
1999年に「さわかみファンド」を設定して、販売会社を介さない(金融機関を介さない)直販にこだわって、長期投資の志を共にできるファンド仲間を募って運用しています。
※ さわかみ投信は「さわかみファンド」1本しか取り扱っていません。
そのさわかみファンドの設定来の推移を見てみます。
画像引用元:さわかみ投信のホームページ
当該ファンドの設定日は1999年8月24日です。
ITバブル崩壊の寸前で運用がスタートしているにも関わらず、22年5ヵ月間で3.06倍になっています。
このさわかみファンドは基本的には日本株中心で運用をしているって考えたらすごい運用成績ですよね!
同じ期間の日経平均株価の上昇率を調べてみます。
1999年8月24日~2022年1月21日
18,095.41円~27,522.26円
上昇率:52.09%上昇
日経平均株価は2倍にもなっていない中、さわかみファンドは3倍になっているんです!
前置きが長くなりましたが、このさわかみ投信を設立した長期投資家の澤上篤人氏が警告を出しています。
その内容は以下の通りです。
「個人投資家の米国株シフトは、2021年に加速した米国株高にあおられている面は否定できない」
「日本株と米国株のパフォーマンスを比較すると米国株が圧倒している。それで『どうせ投資するなら米国株でいくべき』ということだと思うが、これはよくある高値追いかけ型の投資行動である」
「値動きのいい銘柄に引き付けられて、投資対象を次から次へと変更していく投資家が陥りやすく、株式相場の魔力とも言える」
とコメントしています。
また、澤上篤人氏は「米国株はバブル高もいいところ。バブル高していると思える保有株は一刻も早く売って現金にするか、もしくはバブル買いとは縁のない銘柄群に切り替えておくべき」とも言っています。
この澤上篤人氏が言っていることは納得です!
ただ、アメリカ株の方がパフォーマンスがいいのでアメリカ株に投資するというのは、ハッキリ言って間違いです!!
そう考えている投資家は、もしアメリカ株が停滞している時に日本株が上昇していたらアメリカ株から日本株に切り替えてしまいます。
株価の値動きしか見ていない人が陥りやすいワナです!
大事なことは、「なぜアメリカ株がいいのか??」、「なぜその銘柄に投資したのか??」という根拠です。
それがない人は株価が下がり始めると真っ先に不安になって狼狽売りしてしまいます。
ちなみにさわかみファンドは投資されている全ての銘柄がホームページ上で公表されているんですが、数少ない外国株の中にコストコが入っています。
金額は本当に少ないですが、少し前に私がブログで取り上げたイルミナも入っていました。
整理すると…
澤上篤人氏はすごく参考になることを言ってくれました。
長期投資がいいとわかっている人でも、結局は株価しか見ていない人が多いのも事実です。
繰り返しになりますが、株価しか見ていない人は株価が下がり始めたら真っ先に不安になって狼狽売りしてしまいます。
長期投資に大事なことは株価ではなく、企業業績です!
企業業績が右肩上がりであれば、株価が上がっていなくても(下がっていても)、いずれは業績に連動して右肩上がりになります。
株価に振り回されないようにしましょう!!
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