バフェットがバリュー投資を発揮した事例:アメックス編

#207

こんにちは、チャーリーです!

数回にわたってバフェットのことを書いてきましたが、過去の投資事例から典型的なバリュー投資を紹介していきたいと思います。

前々回のベライゾン、前回のシェブロンの記事を合わせて読んだらより理解しやすいと思います。

ベライゾンのことは(バフェットがベライゾンを買った理由)

シェブロンのことは(バフェットがシェブロンを買った理由)を参照してください。

 

 

バフェットのバリュー投資で最も有名な投資事例は「アメリカンエキスプレス」に投資したことです。

別名、サラダオイルスキャンダルとも言われています!

 

サラダオイルスキャンダルとは1963年にアメリカンエキスプレス(以下:アメックス)に起きた悲劇です。

どういう事件だったかというと…

この事件は、アメックスが倉庫に顧客から預かった棚卸資産を一時的に保管する事業(フィールドウェアハウジング事業)に参入したことから始まります。

このアメックスが新しく始めた事業の初期の大口の顧客がデ・アンジェリス氏が保有するニュージャージー州にあるAllied Crude Vegetable Oil company(連合国の石油精製会社)という会社でした。

アメックスはデ・アンジェリス氏からオイルタンクいっぱいに入ったサラダオイルを保管していました。保管するにあたって、検査をして問題なければ倉庫証券(保証書)を発行していました。

デ・アンジェリス氏は、この倉庫証券(保証書)を担保にして、51もの会社から合計1億8000万ドルの融資を受けました。もちろんアメックスも融資していました。

問題はオイルタンクに入っていたのが、サラダオイルではなく、ただの水だったことです!

デ・アンジェリス氏は表面に薄く(バレない程度)サラダオイルを入れていて、それを見たアメックスの検査官は問題なしと判断して倉庫証券(保証書)を発行していたんです。

この詐欺事件が発覚してアメックスは約6000万ドルもの損失が生じました。

その結果、アメックスが倒産の危機に陥り、信用がガタ落ちしてアメックスの株価は1963年10月に65ドルだったものが、わずか4ヶ月後の1964年1月には37ドルまで下がりました。

 

ここで真打ち登場です!!

バフェットは財務面に加えて、消費者がアメックスを利用しているかを調べるためにレジの前の席で観察したりといろいろな方法で調査をして、「アメックスのブランドはまだまだ健在だ!」と判断してアメックス株に投資しました。

それがその後、何倍にもなったとさ…めでたしめでたし

 

 

整理すると…

今回はダラダラと書いてしまって文字ばっかりになりましたが、バフェットのバリュー投資の考え方がわかりましたか?

今回のベライゾン、シェブロンへの投資は、当時のアメックスほどの割安さはないものの通じるものがあると思います。誰も買いたがらない不人気株にこそ投資妙味あり!

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