小売売上高の世界ランキング
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こんにちは、チャーリーです!
2022年8月22日の日経新聞11面に「小売売上高の世界ランキング」が載っていたので紹介したいと思います。
まずは「小売売上高の世界ランキング」を見てください。
画像引用元:日本経済新聞(2022年8月22日朝刊11面)
ウォルマートがこんなに断トツでトップとは知らなかったです。
2010年度と比べると2位との差は縮まっていますが、それでも2位のアマゾンと2.6倍の差があります。
あと、コストコが3位にランクインしているのも見逃せないです。
私はコストコの株主でもありますし、オススメ銘柄の1つにコストコが入っているのでコストコがどうしても気になります。
コストコの売上高が伸びている理由は「有料会員数が増えている」ということに尽きます。
コストコの2010年度からの有料会員数の推移は以下の通りです。
これだけコストコファンが増えているということなので、売上高が増えるのは自然です。
でも、コストコがいいのはわかったけど、そうは言っても上記のランキング表でアマゾンに抜かれているのが気になると思います。
気になる人は「営業利益」に注目すればスッキリします!
ランキング表の全社の営業利益を調べるのはさすがにきついので、上位3社の営業利益を調べてみたいと思います。
アマゾン以外は小売専業ですが、アマゾンはクラウド事業も手掛けているので、アマゾンは小売部門だけの営業利益を調べます。
アマゾンはインフレによるコスト高で小売部門は23億9800万ドルの営業赤字になっています。
北米:6億2700万ドルの赤字
世界:17億7100万ドルの赤字
合計:23億9800万ドルの赤字
売上高は伸ばせても利益が出ていないと投資の観点ではまったく意味がありません。
簡単にいうと、100円で仕入れたものを95円で販売したら、安いのでみんなが買ってくれて、売上高はどんどん伸びます。
ただ利益が出ないどころか赤字になります。
極端な例ですが、売上高だけに注目すると落とし穴に落っこちてしまうというのが言いたいんです。
そう考えると、世界1位のウォルマート、世界3位のコストコは凄いです!
これだけ歴史的な高インフレになってアマゾン同様、人件費も燃料費も原材料費もすべて上がっているので利益は出しにくい経済環境の中、きっちり営業利益を出しています。
やっぱり配当金を長年連続増配している企業は強いです!
整理すると…
今後もアマゾンみたいに新興EC勢がどんどん出てくると思いますが、ウォルマート・コストコはそんなことどこ吹く風で利益は伸ばし続ける可能性が高いと思います。
ウォルマート、コストコも時代の変化に合わせてEC事業を展開していますし。
他の小売企業は調べていないのでわかりませんが…
今みたいな経済環境で逆風がビュンビュン吹いていても、うまく対応できているので逆境に強いというのがスゴイところだと思います。