日本だけ金融緩和を続ける理由

#682

こんにちは、チャーリーです!

ニュースを見ている多くの方が「なんで日本だけ利上げをしないんだろう??」と不思議に思っていると思います。

日本は利上げをしないどころか、金融緩和を行っています。

 

2022年9月22日の日銀の金融政策決定会合では「全員一致」で金融緩和維持を決定しました。

その直後に円が145円半ばまで急激に売られました。

ただ、投機筋による円売りに歯止めをかけるために、財務省が為替介入(ドル売り円買い)を行ったために、為替は一気に140円付近まで円が買われました。

    

 

今回は為替介入のことには触れず、冒頭で書いたように

「なぜ日本だけ利上げをしないのか」

「なぜ日本だけ金融緩和を続けているのか」

について書いていきたいと思います。

 

6月にも同じことを書きましたが、最新データで再度書いていきます。

 

日本だけ金融緩和を続けている理由は、すごく簡単です!

主要国の中で日本だけコロナ以降、経済が回復していないからです。

 

経済が回復していないかどうかは政府が発表しているGDPを見たらすぐわかります。

以下のデータはすべて公的機関が発表している数字を抜粋して作成しています。

日本:内閣府

アメリカ:米商務省経済分析局

 

日本もアメリカも「実質GDPの季節調整済み(年換算)」の数値です。

2018年からのGDPを見てください。

まずは日本から

具体的な数値はあとに載せます。

注目してほしいのは、コロナ前の水準を上回っているのか、下回っているのかです。

日本は改めて書くまでもないですが、コロナ前の水準を下回っています。

 

次にアメリカを見てください。

アメリカも改めて書くまでもないですが、コロナ前の水準を上回っています。

 

具体的な数値は以下の通りです。

 

アメリカは経済が回復しているどころか、コロナ前よりも成長しているので利上げしても耐久力がありますが、経済がぜんぜん回復していない日本で利上げを行うとあっという間に景気が悪くなってしまいます。

悲しいですがこれが現実です…

 

今度は1994年以降のGDPの推移を見比べてください。

日本

1994.1Q:446兆3054億円

2022.2Q:544兆218億円

増加率:21.89%増加

 

アメリカ

1994.1Q:7兆1156億ドル

2022.2Q:24兆8828億ドル

増加率:3.49倍増加

 

すごい差ですよね!

話は少し脱線しますが、これがそのまま株価の差に表れています。

 

 

整理すると…

日本は利上げをしないんじゃなくて、できないということがわかったと思います。

経済が回復していない状態で利上げを行うと、銀行の貸し出し金利が上がるので、企業は資金繰りが苦しくなります。

経済が回復していないのに、資金繰りが苦しくなるとどうなるかは火を見るよりも明らかです。

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