S&Pグローバルの格付け部門

#944

こんにちは、チャーリーです!

昨日のブログ(2024年 1月-3月期 決算発表:S&Pグローバル)でS&Pグローバルのことを書きましたが、今回のブログではS&Pグローバルをもう少し掘り下げて調べてみたいと思います。

 

S&Pグローバルの稼ぎ頭は何と言ってもレーティング(格付け)部門です。

昨日も載せましたが同じものを再度載せます。

 

営業利益額で見ると断トツでレーティング(格付け)部門が稼いでいます。

 

営業利益率も調べてみます。

営業利益率はインデックス部門には及びませんが、レーティング(格付け)部門も63.9%もあります。

高収益部門ということがわかります。

 

この高収益部門且つ、稼ぎ頭であるレーティング(格付け)部門の過去の売上高を調べてみます。

ただ調べるだけではなく、格付け業界でS&Pグローバルと双璧となしているムーディーズと比較してみます。

ちなみに詳しい世界シェアはわかりませんが、2023年12月21日のロイター社の記事には以下のことが書いてあります。

欧州の格付け市場で3大格付け会社が圧倒的な優位性を維持している。

S&Pグローバル:48.6%

ムーディーズ:31.5%

フィッチ:10.2%

3社合計シェア:90.3%

このシェアはあくまで欧州での格付け市場シェアなので世界全体だと多少数字が変わるとは思いますが、S&Pグローバルとムーディーズが圧倒的なシェアを占めていることは間違いないです。

 

 

それではまずは四半期ごとのレーティング(格付け)部門の売上高を調べてみます。

たまにムーディーズの方が売上高が多い時もありますが、大半はS&Pグローバルの方が売上高が多いです。

コロナ前の2019年1月-3月期を基準に増収率を計算してみます。

・S&Pグローバル

 696百万ドル→1,062百万ドル

 増収率:52.6%増収

・ムーディーズ

 702百万ドル→1,034百万ドル

 増収率:47.2%増収

 

 

今度は年度ごとの売上高を調べてみます。

過去10年間の増収率も計算してみます。

・S&Pグローバル

 2,274百万ドル→3,332百万ドル

 増収率:46.5%増収

・ムーディーズ

 2,150百万ドル→3,046百万ドル

 増収率:41.7%増収

いずれにしてもS&Pグローバルの方が増収率が高かったです。

 

当然世界の経済規模が拡大すればするほど、国や企業は資金調達がより必要になるので格付け市場は今後も拡大することが予想されています。

 

 

整理すると…

レーティング(格付け)部門の売上高は右肩上がり基調が続いています。

前回も書きましたが、2022年から利上げを行い始めたので債券発行が少なくなって売上高も落ち込みましたが、とりあえず利上げは終わったし、今後は利下げを行って金利水準も適正は水準まで下がると思うので債券発行はまた増加してきます。

この業界は本当に参入障壁が高くて新規参入ができない業界なので今後もS&Pグローバルとムーディーズの2強は続いていく可能性がめちゃくちゃ高いです。

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