サル VS ファンドマネージャー

#622

こんにちは、チャーリーです!

少し前のブログ(金融庁の調査レポート:投信信託)でアクティブファンドが市場平均に勝ててない事実を書きました。

 

アクティブファンドとは

市場平均を上回る運用を目指しているファンド(投資信託)のことです。

 

そのブログを書きながら思い出したことがあります。

約2年くらい前に読んだ本に書いてあったことです。

バートン・マルキール【著】、井手正介【訳】、日本経済新聞【出版】

 

言葉の整理をします。

この本のタイトルにあるランダム・ウォークとはどう意味かというと…

※ 本に書いてあることをそのまま引用します(P19)

ランダム・ウォーク

「物事の過去の動きからは、将来の動きや方向を予測することは不可能である」という意味です。

これを株式市場に当てはめると、株価が短期的にどの方向に変化するかを予測するのは、難しいということ。

言い換えれば、専門の投資顧問サービスや証券アナリストの収益予想、複雑なチャートのパターン分析などを用いても無駄だということ。

上記で書いたことがそのまま書いてあります。

 

 

さらに、

ランダム・ウォークを突きつめていけば、目隠しをしたサルに新聞の相場欄(株価が載っているページ)めがけてダーツを投げさせ、それで選んだ銘柄でポートフォリオを組んでも、専門家が注意深く選んだポートフォリオとさほど変わらぬ運用成績を上げられることを意味する。

とまで書いてあります。

 

 

何がポイントかというと、「株価が短期的にどの方向に変化するかを予測するのは難しい」というところだと思います。

アクティブファンドのファンドマネージャーは、短期間(長くても1年)で結果を出さなくてはいけません。

なぜかというと、投資信託を購入する投資家は直近の運用成績がいい商品を選んで買うからです。

※ ファンドマネージャーの役割は、投資信託の残高を増やすこと。

 

長くても1年間で結果を出さないといけなくなると、短期志向にどうしてもならざるを得ません。

なので結果的に、目隠ししたサルが新聞の相場欄めがけてダーツを投げて選んだ銘柄とファンドマネージャーが選んだ銘柄の運用成績がさほど変わらぬ結果になってしまうんです。

 

悲しい事実としか言いようがありません…

なのでこの本の著者は市場平均であるインデックスファンドに投資すべきと言っています。

 

 

整理すると…

専門の投資顧問サービスや証券アナリストの収益予想、複雑なチャートのパターン分析などを使って投資している人は、目隠ししたサルがダーツを投げて選んだ銘柄の運用成績とほぼ同じだという事実を知るべきだと思います。

そもそも短期的には株価の方向性を予測することはすごく難しいんです。

やっぱり資産を築いていく方法は長期投資しかなさそうです…

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