量的緩和が終わると株価は下がってしまうのか??
#233
こんにちは、チャーリーです!
投資家なら誰しもが少なからず気になっている「量的緩和策が終わったらどうなるのか?」について考えてみたいと思います。
ここでの焦点は、「量的緩和策がいつ終わるのか?」ではなく、「量的緩和策が終わったら株価はどうなってしまうのか?」です!
量的緩和策のイメージ
今回考えるにあたってヒントになるのは、リーマンショック後にアメリカのFRB(中央銀行)が3回に亘って行っていた量的緩和(QE)です。
QE1:2008年11月~2010年6月
QE2:2010年11月~2011年6月
QE3:2012年9月~2014年10月
当時を振り返ると…
量的緩和策が完全に終了したのが「2014年10月末」ですが、量的緩和策はいきなり終わったのではなく、中央銀行が買い付ける金額を徐々に減らしていくテーパリングと言われる手法が用いられました。
テーパリング(徐々に買付金額を減らしていくこと)が行われ始めたのが、「2014年1月」からです。
FRB議長がテーパリングを示唆し始めたのが「2013年5月」です!
この時の株価の値動きを見れば、今回の量的緩和策終了に伴って株価がどうなるのかが薄っすらですが見えてくると思います。
まずは、FRB議長がテーパリングを示唆した「2013年5月」~量的緩和が終了した「2014年10月末」の少し後まで見てみます。
これを見るとテーパリングを示唆した時、テーパリングが開始された時、量的緩和が終了した時、例外なく一時的に下がっていますが、すぐに株価が回復して、また上昇基調に転じていることがわかります。
次に、アメリカが量的緩和を終了したあとに、「2015年12月」からゼロ金利を解除して利上げを行った時を見てみたいと思います。
利上げ時を振り返ると一時的に大きく株価が下がっていますが、時間が経つとともに株価は以前のように上昇基調に戻っています。
※ この時はアメリカだけが利上げに踏み切った。
余談ですが、過去ブログ(次のリーマンショックはいつくるのか?①)でも書きましたが、FRB(アメリカ)、ECB(ヨーロッパ)、日銀(日本)が全て利上げを行った後は、例外なくバブルが崩壊して大暴落が起きています。
整理すると…
リーマンショック後の動向を見る限りだと、今後量的緩和が終了すると、一時的には株価は下がりますが慌てなくても大丈夫ということがわかりました。その時の下落に振り回されて売却しないようにするためには、こういう過去の事実を知っておくのはすごく大事だと思います。
ちなみに、量的緩和が終了する条件は、「物価が2%で安定的に推移すること」、「雇用が完全雇用に戻ること」とFRBが明言しています。
ゼロ金利解除は早くても2023年の12月末とも公言しています。
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