投資は目的が大事!!
#521
こんにちは、チャーリーです!
投資信託の世界で純資産残高が1兆円を超えると「超大型ファンド」と言われます。
※ インデックスファンドは除きます。
モーニングスター社のホームページで投資信託の純資産残高のランキングを調べてみると、以下のランキングになります。
画像引用元:モーニングスター社
12位以下は純資産残高が1兆円に満たないです。
このランキングを見ると、赤で囲っている「AB・米国成長株投信Dコース(H無)予想分配金」だけがアクティブファンドで、それ以外はすべてインデックスファンドです。
・インデックスファンドとは
ご幣を恐れず言うと、市場平均に連動するように運用するファンド(投資信託)。
・アクティブファンドとは
市場平均を上回る運用を目指すファンド
このアクティブファンドでは一人勝ちだった「AB・米国成長株投信Dコース(H無)予想分配金」に試練が訪れようとしています。
そもそも予想分配金提示型とはどういうものかというと…
決算日の基準価格によって受け取れる分配金が変わってきます。
「AB・米国成長株投信Dコース(H無)予想分配金」の場合だとこんな感じです。
画像引用元:「AB・米国成長株投信Dコース(H無)予想分配金」の目論見書
ここ最近の株価下落で基準価格が下がってしまったので、分配金の受取金額がどんどん減っていっているんです。
2022年3月15日の決算日の基準価格が9,993円になったことで、ついに3月の分配金が0円になってしまいました。
2021年からの分配金の推移は以下の通りです。
分配金目当てで買った人がほぼ全員なのにこういう状況になったら投資家はどうするんでしょうか??
分配金が0円になったから投信自体を解約するのか…
なぜ分配金目当てで買った人がほぼ全員と言い切れるかというと、全く同じ運用で分配金を出すことを目的にしていないコース(Bコース)があるにも関わらず、みんなが買ったのは予想分配金提示型のDコースだからです。
純資産高
予想分配金提示型のDコース:1兆5664億円
全く同じ投資先で運用しているBコース:5286億円
3倍違います。
何が言いたいかというと投資した目的が一番重要ということです!
この取り上げた投資信託がどうこうじゃなく、高い分配金を受け取りたいと考えて投資していた人は解約する可能性が高いと思われます。
基準価格(元本)が下がったことプラス、分配金も受け取れなくなるので…
ダブルパンチを食らったような感じになっています。
投資した目的が高い分配金を受け取りたいからという人はこういう状況になると長く持つことは困難だと思います。
そもそも分配金の設定が間違っているんじゃ…
2021年の分配金合計が3,300円です。
2021年の基準価格の平均が12,198円。
分配利回り:27.05%
この分配実績を見て、これが当たり前だと思って投資している人が多いと思います。
一般常識から考えて27.05%という利回りが普通なわけがありません。
どれだけ上限で考えても9%くらいの利回りがいっぱいいっぱいです。
市場平均であるS&P500の平均利回りが9%くらいなので。
このことを踏まえると、分配金は毎月100円出れば御の字中の御の字ということがわかります。
いろいろ書きましたが、やっぱり投資した目的が大事ということです。
資産を築いていきたいのであれば、長期投資が一番の近道です!
分配金が目的の人はこういう状況になると脱落する人が出てくると思います。
整理すると…
今回言いたかったことは、投資した目的が大事ということです!
その目的によって、長期投資・長期保有できるのか、途中で脱落する確率が高くなるのかがかなり変わってくると思います。
今一度、自分自身がどういう目的で投資をしているのかを見つめ直してみてください。
今の相場はそれができるチャンスだと思います。