確率の話①

#525

昨日のブログ(ブラックマンデーを振り返ってみる)で、「天才、ラスベガスとウォール街を制す 上」という本の内容をピックアップして書きました。

 

エドワード・O・ソープ【著】、望月衛【訳】、ダイヤモンド【出版】 

 

簡単に振り返ります。

天才数学者のエドワード・O・ソープ氏が統計・確率を駆使して、ラスベガスでブラックジャック、ルーレットで負け知らずで勝ち続けたり、ウォール街でも全く同じ理屈で勝ち続けたんです。

 

昨日のブログを書きながら、「確率の話ってわかりづらいなー」「伝えにくいなー」って思っていました。

うまく伝えられるかどうかわからないですが、再度書いてみたいと思います。

※ 上記の本に書いてある内容とは違います。

 

例えば

サイコロの目が1~4が出たら自分の勝ち。

5か6が出ると自分の負け。

こういうゲームがあるとします。

 

こういう状況だとどうしますか??

これだと単純に勝てる確率が高いことがわかると思います。

6分の4の確率(66.6%)で勝てます!

 

ただ、これには絶対に外してはいけないポイントがあります。

何だと思いますか??

そのポイントが何なのか想像してみてください。

 

それは「ずっと1~4が出るということに賭け続けないといけないんです!

想像してみてほしいのは、20回連続で1~4が出たとします。

「次に出る目は何が出る確率が高いと思いますか??」

 

20回連続で1~4が出たから、そろそろ5か6が出るだろうと思ったらダメです!!

失敗する典型的なパターンです。

20回連続だろうが、100回連続だろうが、1万回連続であろうが1~4が出続けたとしても、勝とうと思ったら何があっても1~4が出る方に賭け続けないと勝てません。

66.6%の確率で1~4が出るので。

 

別の言い方をすると、20回連続で5か6が出たらどうですか?

5か6が20回連続で出たから、「今日は運が悪い」と思ってこの勝負(賭け)をやめますか??

やめると思った人は失敗する典型的な人です!

ずっと続けていたら66.6%の確率で勝てる勝負なので、20連続だろうが、100回連続だろうが、1万回連続で5か6が出ようが続けた人が勝てる勝負なんです。

 

 

この確率の話が理解できた人は、「永続的に競争優位性を持っている企業」に長期投資をすれば勝てるということがイメージできると思います。

永続的競争優位性を持った企業は、ライバル会社が現れないので増益基調が続きます。

増益になる確率がかなり高いと言えます。

※ 長期で見ると企業利益と株価は連動します。

 

もし、単年だけ減益になったとしたら、上記の例に当てはめるとサイコロの目が5か6が出たことと大差ありません。

永続的競争優位性を持った企業であれば、もっと分がいい確率だと思いますが…

確率はデタラメで根拠は全くないですが、イメージだと2回連続で6が出なかったら自分の勝ちというゲームをしているような感覚です。

 

永続的競争優位性を持った企業に投資した初年度に減益になって株価が下がったとしても、それは運悪く初めから2回連続6が出ただけであって、その勝負を続けていたら高確率で勝てます!

このパターンで初年度に減益になって株価が下がったことで、この勝負をやめる人(売却してしまう人)は一生勝てないです。

 

 

整理すると…

やっぱり確率の話は理屈は至極単純ですが、それを伝えようと思ったら難しいです。

私が言いたいことは何となく理解できましたか??

冒頭に書いた天才数学者のエドワード・O・ソープ氏は、複雑な計算式を駆使して確率を計算して自分が勝てる確率が高い方にに賭け続けたことで、カジノでもウォール街でも勝ち続けることができました。

確率が悪い勝負をしていないかもう一度見直してみましょう。

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