深刻になり始めた電力不足

#396

こんにちは、チャーリーです!

コロナが世界的に終息し始めていますが、株式市場はパッとしない展開が続いています。

その理由は中国恒大集団テーパリング問題アメリカの債務上限問題が主だった理由です。それに加えて、世界的にコロナが終息し始めて経済活動が再開したことで、デメリットも出てきているんです。

 

 

経済活動が再開したことで一番深刻なのは、「電力不足」です!

この電力不足が特に深刻になっている地域が中国インドなんです。

 

中国の電力不足による悪影響

・計画停電が行われている

・アップルなどに部品を供給する工場が操業を停止している

・製鉄や肥料生産といった電力の消費が激しい産業は操業制限を課されている

・電力不足で水道施設のポンプなどの稼働が不安定になって、断水が頻発している

→ インドについてはこれから企業活動に影響が出てきそうです。

 

 

そもそもなぜ電力不足に陥ったのか??

まず、大前提として抑えておかないといけないことは、中国とインドはどうやって発電しているのかです。

中国:石炭火力発電の割合が6割

インド:石炭火力発電の割合が7割

 

この石炭火力発電の割合を抑えた上で、以下のことを見てください。

① コロナの感染者が減り、経済活動再開で電力需要が急増した

② 電力需要が急増したことで発電用の石炭の価格が急騰したため、火力発電の稼働率が低下した

③ 中国政府が掲げる二酸化炭素(CO2)排出量削減目標を未達成だった広東省と江蘇省が名指しされたことで、広東省と江蘇省が石炭火力発電による発電量を一気に抑えたため

 

 

ちなみにどれくらい発電用の石炭価格が上がったかというと…

画像引用:日本経済新聞(2021年10月5日朝刊17面)

石炭価格が1トン200ドルを超えてきました。

コロナ前の高値である2018年の高値が1トン119.57ドルだったので、その高値と比べても67%も価格が上昇しています。

発電コストが67%も上がったら採算が取れなくなるので、火力発電の稼働率を下げたくなるものわからなくはないですが…

 

GDPが世界第2位の中国が工場の操業を停止し始めたり、第6位のインドがこれから企業活動に影響が出てくると考えたら世界経済に与える影響は大きくなりそうです。

 

 

整理すると…

次から次へと悪いニュースが入ってきますが、大事なことは昨日のブログで書いたように「企業業績」です!

目の前の悪いニュースや株価下落に振り回されてしまうと結局損してしまいます。

10月下旬からアメリカ企業の四半期決算が発表されるので、その業績内容をしっかり確認して振り回されないようにしましょう!

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