政策関連株への投資は儲かるのか??
#367
こんにちは、チャーリーです!
菅総理が自民党総裁選に出馬しないことを受けて日経平均株価が2021年9月3日に前日比+584円高しました。
これは首相が変わると政策が変わるのでその期待感から上がったんです。
菅総理が総裁選に出馬しないと表明しただけで、株価が急騰したので菅総理可哀そうと思わなくもないですが、首相が変わるときは期待感から株価が上がるケースが非常に多いんです。
今回は今急騰しているような「政策株に投資したら儲かるのか??」について書いていきたいと思います。
まずは、菅総理が総裁選に出ないと表明してから急騰した銘柄を見てきます。
たった3営業日だけでこれだけ上昇したのはすごいです!
「この勢いに乗って投資してもいいのか??」
「すでに買っている人は保有し続けてもいいのか??」
このことを考えるのにあたって参考になる例があります。
それは「子ども庁」創設です!!
2021年4月1日に菅総理が「子ども庁」創設に関して、自民党内で具体的な検討を進めるよう指示したことを複数のメディアが報じました。
また4月4日に菅総理が出演したテレビ番組でも子育て政策に省庁横断で取り組む「子ども庁」の創設をめざす意向を明らかにしました。
→ 実際、来年の3月末に創設できるように関係各所が動います。
今回同様、「子ども庁」関連銘柄が急騰しました!
「子ども庁」関連銘柄がどれくらい上がって、今どうなっているのかを調べてみたいと思います。
2021年4月1日の終値を基準に計算していきます。
多くの銘柄が4月5日に高値を付けています。
政策を発表してから1週間も経たない内にピークを付けて、その後は下がっているんです。
しかも9月6日まで持っていたら11銘柄中9銘柄が損しています!
もしかしたら、「元々短期売買のつもりで投資するんだから早く売り抜ければいいだけじゃん」って思う人もいると思います。
そういう思う人は、シンデレラを思い出してください。
シンデレラは深夜12時になったら魔法が解けることがわかっていたにも関わらず、深夜12時を過ぎてしまったんです。
舞踏会が楽しすぎて時間を過ぎたんです。
これを株式投資に当てはめて考えてみてください。
「魔法が解ける時間がいつかわからない」
「短期間で大きく上がったら舞踏会以上に気持ちが高揚してしまう」
「魔法が解けるまでは株価を見るたびに株価が上がっている」
こういう状況の時に早く売り抜けられますか??
ほとんどの人が不可能だと思います。
仮に早く売り抜けられたとしても、その後も株価が上がっていたら“柳の下の二匹目のドジョウ”を捕まえに、違う政策関連銘柄を買う確率が高いと思います。
悲しいことに1回目にうまくいったので、2回目もうまくいくと思うのが人間なんです…
整理すると…
政策関連銘柄に投資しても儲かる確率は極めて低いと言えます。
やっぱり他の投資家を出し抜く投資手法はうまくいく確率がどうしても下がってしまいます。プラス、企業の利益やEPS(1株あたりの利益)を無視して、材料・期待値だけで投資すると今日検証したような結果になってしまいます。