コメントへの回答
#916
こんにちは、チャーリーです!
ブログのコメントにかなり難しい質問がありましたので紹介します。
コメントをそのまま転載します。
「ブラジルではPIXの普及によってクレジットカードの地位が脅かされており同様の試みが他国に広まればVISAどころかクレカ自体が安泰でないと思います。ぜひブログにこのトピックを取り上げて頂けないでしょうか」
まず、この方のコメントを読むまでPIX自体が初耳でした。汗
PIXとは
ブラジル中央銀行が2020年11月に導入した即時決済システムのことで、ブラジルで主流になっている決済システムです。
詳しいことはわかりませんが、銀行系アプリでQRコードを読み取って決済するらしいです。
なんで急速に普及したかというと、「決済手数料がめちゃくちゃ安いから」です。
ブラジルではクレジットカードの手数料は2.2%くらいですが、PIXは平均0.22%の手数料で済みます。
クレジットカードよりも手数料が10分の1と安い理由は、「仲介業者を排除したから」です。
ビザの年次報告書を見ると、「ブラジルのPIXはVISAと競合する可能性がある」とハッキリと書いてあります。
もっというと、ブラジルのPIXに限らず、インドのUPI、アメリカのFedNowも競合になる可能性があると書かれていました。
インドのUPIは、インド政府が主導している電子決済システムのこと。
アメリカのFedNowは、FRBが開発した即時決済サービスのこと。
このようにすでに他国にも広がりつつあります。
政府相手なのでビザにとってはすごい脅威だと思います。
今後どうなるのかは私はまったくわかりません。
予想するだけムダとまでは言えないですが、そんな感覚にすごく近いです。
未来のことは誰にもわからないので。
余談ですが、昨日家族で「バックトゥザフューチャー2」をネットフリックスで見ました。
バックトゥザフューチャー2ではタイムマシンで未来にいく話ですが、1985年から30年後の2015年にいきました。
映画を見たことがある人はわかると思いますが、車が空を飛んでいたり、スケボーは宙に浮いていたりしていました。
このように未来の姿を正確にわかることなんか不可能なんです。
セグウェイの話だってそうです。
気になる人はセグウェイのウィキペディアを見てください。
話が逸れてしまいましたが、私にわかることは現在の状況だけです。
ビザは四半期ごと(3ヶ月毎)に地域別の決済取扱残高を公表しているので、それを見て確認してみます。
ただ、さすがにブラジル単体の数字は公表されておらず、ラテンアメリカ&カリブ海地域の決済取扱残高ですが…
このビザのラテンアメリカ&カリブ海地域の決済取扱残高を見てどう感じましたか??
ちなみにブラジルのPIXが本格的に稼働したのは、「2020年11月16日」です。
もう一度決済取扱残高を見てください。
結論
PIXはブラジルで急速に普及していますが、今のところはビザへのは影響は皆無と言ってもいいと思います。
他国についても結果は同じです。
整理すると…
ブラジルでPIXが急速に普及しているのは確かですが、ラテンアメリカ&カリブ海地域の決済取扱残高の推移を見る限りでは影響はまったくといっていいくらいないと思います。
むしろ、PIXが本格稼働した2020年11月以降の方が決済取扱残高の伸び率が高くなっているくらいです。
今後はどうなるかはまったく予想すらつかないですが、3ヶ月毎に公表されている数値を注意深く見ていきたいと思います。
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