ピーターリンチ氏のPERの考え方

#561

こんにちは、チャーリーです!

少し前のブログ(PERいくらで買えばいいのか??)でもPER(株価収益率)のことを書きましたが、だいぶ前に読んだ本を読み返していたら興味深い内容が載っていたので、今回はそのことについて書いていきたいと思います。

 

その本はこれです。

 

ピーター・リンチ、ジョン・ロスチャイルド【著】

三原淳雄、土屋安衛【訳】、ダイヤモンド社【出版】

 

まずピーターリンチ氏はどんな人かと簡単に紹介します。

世の中で一番成功したアクティブファンドであるマゼランファンドのファンドマネージャーです。

1977年~1990年の間に年平均29.2%のリターンを実現して、S&P500指数よりも一貫して2倍以上のリターンを達成しました。

単年とか数年だけならS&P500指数の2倍以上のリターンを達成できる人はいるかもしれませんが、13年間ずっとというのは神がかっています。

 

そもそも年率29.2%を13年間続けるってどれだけすごいかというと…

100万円が13年後に2,795万円になります。

13年間で27.95倍って…やっぱり神がかっているとしか言えないです!

 

 

この並外れたリターンをたたき出したピーターリンチ氏がどういう基準で銘柄を選んでいたかというと、結構ユニークな選び方をしています。

例えば

・面白みのない、または馬鹿げている社名

・変わり映えのしない業容

・感心しない業種

・買い続けねばならない商品

・無成長産業であること

などなど…

本に載っているだけでも13例載っています。

※ 共通しているのは投資家からは完全に不人気銘柄ということ。

 

なぜ不人気銘柄に投資するかというと…

「割高にならず、むしろ割安のまま放置されている可能性が高いから」です!!

 

割安かどうかの考え方も本の中にはいろいろ書いてありますが、PER(株価収益率)のことをピックアップして書いていきます。

PERとは

EPS(1株あたりの利益)の何倍まで株価が買われているのか??を見る指標です。

数値が高ければ割高、数値が低ければ割安。

 

 

ピーターリンチ氏は簡単な計算式を使います。

(EPS成長率+配当利回り)÷PER=○○

 

この計算結果が

1.5ならまずまずの割安度合い

2以上の場合は本当に割安

1以下なら見込み薄

と書いてあります。

 

例えば

ある会社の成長率が15%、配当利回り2%の場合、PERが11倍だと、計算結果が1.54になるのでまずまずの割安度合いだと言えます。

 

 

実際の銘柄で計算してみます。

今これだけ株価が下がっているのに、メタ以外はピーターリンチ氏の計算方法では投資したらいけないということになります…汗

ピーターリンチ氏の投資基準がどれだけ厳しいかがよくわかりました。

今のメタくらい割安じゃないと買わないので13年間で29.2%という驚異的なリターンを叩き出せたんだと思います。

 

 

整理すると…

私のオススメ銘柄はピーターリンチ氏の目線からしたら、割高銘柄ばかりでした…泣

少々割高な時に買った銘柄をカバーするためには長期投資しかありません。

いろいろな考え方がありますが、チャーリーマンガー氏は「そこそこの企業を激安価格で買うのではなく、素晴らしい企業をそこそこの値段で買った方がいい」と言っているので、私は前からそっちの考え方を支持して投資しています。

といっても上記の計算でいうと、0.5以上がそこそこの値段ってことになると思いますが…

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