アメリカ株は割高なのか??

#896

こんにちは、チャーリーです!

バフェットが毎年書いている「株主への手紙」の最新版が2024年2月24日に公開されましたが、バフェットは「株主への手紙」の中でこのようなことを言っています。

「市場は短期的には投票マシーンとして機能するが、長期的には計量マシーンになる」

 

私はバフェットの考え方・投資哲学を真似ようとしているので、日頃から私がブログで書いているようなことを言ってくれています。

これを意訳すると…

市場は短期的には人気がある(買う人が多ければ多いほど)株価が上がり、長期的には企業価値を重視するようになる。

ということです。

 

 

またこのようにも書いてありました。

通信速度とテクノロジーの驚異は、瞬時に世界的麻痺を容易にする。

~中略~

私が若い頃とはくらべものにならないほどカジノ的なふるまいを見せている。

 

これは通信速度やテクノロジーの発達によって乱高下が激しくなっていると言っています。

今の急上昇している銘柄を見ればそれがわかると思います。

エヌビディアやメタの上昇を見ていたらカジノ的なふるまいを見せていると言えると思います。

 

「株主への手紙」を読んでいて気になったことがあるのでそれを調べてみたいと思います。

そもそも今の相場は加熱しているのか??ということです。

日本もアメリカも半導体銘柄の値動きは過熱していると言い切れるくらい上昇していますが、全体的にはどうなんでしょうか??

 

以下の表はすべてS&Pグローバルが公表しているデータから数字を抜粋して作成しています。

2000年からのS&P500のPER(株価収益率)を調べてみます。

PERとは、株価が割高なのか割安なのかを示す指標です。

数値が高ければ高いほど割高。

計算式

株価÷EPS(1株あたりの利益)=PER

 

 

2008年のリーマンショックの時にPERが爆上がりしています。

これはリーマンショック時に株価は半値になりましたが、EPS(1株あたりの利益)はピークの5分の1以下になったからです。

 

上記の表で平均PERをとってしまうと平均値自体が高くなってしまうので、2014年からの過去10年間のPERを再度見てください。

オレンジ色の点線よりも数値が高ければ割高、低ければ割安と見てください。

今は割高ということがわかります。

PER上昇に貢献しているのが半導体銘柄だと思います。

もし平均PERの23.0倍までPERが下がると株価はどれくらい下がるのか計算してみます。

2024年3月4日:5,130.95ドル

PERが23.0倍まで下がるには…

4,435.55ドルまで株価が下がるとPERが23.0倍になります。

率でいうと13.5%も下落することになります。

それだけ今のS&P500は割高ということです。

 

これはあくまでS&P500という500社の平均なので個別企業で見ると割高ではない銘柄はもちろんあります。

日経平均株価も調べてみたいのですが、日経平均株価のEPSの調べ方がまだわからっていないのでダメなんです。

 

 

整理すると…

バフェットが言っているカジノ的なふるまいを見せているということとはズレているのはわかっていますが、S&P500は加熱していて割高になっているのは間違いなさそうです。

バフェットが言っているカジノ的な…は通信技術の発達によって乱高下しやすくなっているということです。

株価が上がっているので喜んでいる人もいるかもしれませんが投資は冷静に。

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