PERの推移を調べてみる
#691
こんにちは、チャーリーです!
株価がさっぱり冴えないので不安になっている人も多いと思います。
その原因は歴史的な高インフレを抑え込むために、史上最速のペースで利上げを行っているからです。
高インフレにしても利上げにしても企業収益を圧迫する要因になるので株価は軟調に推移しやすくなります。
企業収益を圧迫することプラス、投資マネーが縮小するので余計に株価が下がりやすくなります。
今はまさしくそういう状況なんです。
しかも11月1日・2日に開催されるFOMC(連邦公開市場委員会)では4会合連続の0.75%の利上げが濃厚。
それは、9月の米消費者物価指数(CPI)の変動が激しい食品・エネルギーを除くコア指数が前月比で鈍化しないからです。
さらに9月の米雇用統計の好調でした。
※ 米CPIについては明日のブログで書きます。
2020年以降のS&P500の推移を見てください。
このお先真っ暗な状態の中で少しでも精神的に楽になるように今の株価水準が「割高」・「フラット」・「割安」なのかを調べていきたいと思います。
過去10年間の実績ベースのPERを計算しました。
PRE(株価収益率)とは
株価がEPS(1株あたりの利益)の何倍まで買われているのかを表している数値です。
PER=「株価」÷「EPS」で計算されます。
数値が高ければ高いほど株価は割高。
数値が低ければ低いほど株価は割安。
こうやって見ると一目瞭然です。
今のS&P500は明らかに割安水準になっています。
過去10年間の実績PERの平均:22.7倍
2022年10月12日時点:18.6倍
3ヵ月毎のPERの平均なので数値としては少し粗いですが、大きくは変わってこないと思います。
逆算すると、EPS(1株あたりの利益)が変わらないと仮定すれば、過去10年間の実績PERの22.7倍まで株価が戻ると、S&P500は4,364.30ドルまで戻ることになります。
単純な話、今のS&P500の適正価格は4,364.30ドルということです。
2022年10月12日:3,577.03ドル
適正価格:4,364.30ドル
計算上は22.00%上昇すると適正価格になります。
こうやって実際視覚で確認したり、計算したりすると焦る必要がないことがわかると思います。
経済番組・経済ニュースを真剣に見ている人ほど、今の相場に対して諦めモードになっていると思います。
感情で判断しないようにしましょう。
最後にここのところ株価がさっぱり冴えないビザのPERを調べて終わりにします。
過去10年間の実績PERの平均:33.4倍
2022年10月12日時点:26.3倍
割安水準ということがわかります。
同じく平均PERまで株価が戻ると、ビザの株価がいくらになるのかを計算してみます。
2022年10月12日:178.24ドル
適正価格:226.45ドル
計算上は27.04%上昇すると適正価格になります。
整理すると…
今の相場はニュースだけ見ていると精神的にはかなりきつい相場です。
ただ、株価だけを見ず、冷静に計算してみると心が落ち着くと思います。
今の状況は割安状態というのを知っている人と、知らない人ではこの先行き不透明な状況を乗り越えられるかどうかが大きく変わってきます。
今こそ冷静に判断してください。
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