2022年5月の米個人消費支出(PCE)

#608

こんにちは、チャーリーです!

今までに2022年5月のアメリカの個人消費が伸びているという記事をいくつか書いてきました。

例えば(2022年5月の米国の消費状況)(コストコから見る消費動向)です。

 

上記2つのデータはあくまで企業の独自調査であったり、個社の業績を例に挙げたに過ぎませんでした。

今回はアメリカ政府が正式に発表した内容に基づいて個人消費の動向を書いていきたいと思います。

2022年6月30日に米商務省経済分析局が2022年5月の個人消費支出(PCE)を発表しました。

 

発表内容

個人消費支出(PCE)は2022年4月比で0.2%増加

2022年4月から金額ベースで326億5700万ドル増加

 

やっぱり歴史的な高インフレになっていても、アメリカの消費はそんなのどこ吹く風という感じで成長しています。

前月比で0.2%増加したと言っても、大まかにいうと「サービスに対する消費が増加」して、「商品に対する消費が減少」しました。

その差っ引きが0.2%の増加なんです。

金額ベースだと

商品に対する消費:435億100万ドルの減少

サービスに対する消費:761億5700万ドルの増加

 

 

正直な話、商品に対する消費が減少して、サービスに対する消費が増加したと言われても大まか過ぎてピンとこないと思います。

各項目ごとに調べてみます。

以下の表はすべて米商務省経済分析局が発表している数字を基に作成しました。

米商務省経済分析局はこちら

※ 上から3番目の「その他サービス」というのは主に海外旅行のこと

この表を見て感じたことは、前月比で大きく落ち込んでいるのは「自動車・部品」だけなんです。特に新車。

 

自動車のことに関しては日本での状況とよく似ています。

今日本で新車を買おうと思ったら、納車が半年以上先になります。

これは半導体不足で新車が作れないからです。

 

トヨタのランクル(ランドクルーザー)は購入してから納車まで4年超かかると言われていました。

あまりにも生産が滞ってしまっているので、2022年7月2日の日経新聞には「トヨタがランクルの受注を中止した」と書いてありました。

 

新車は購入しても半導体不足で納車がだいぶ先なので、消費(購入が)落ち込むのは仕方ないと思います。

そういう事情があるにせよ、個人消費支出(PCE)は全体では前月比で0.2%増加していました。

 

 

整理すると…

やっぱりと言っていいと思いますが、アメリカ政府が正式に発表した2022年5月の個人消費支出(PCE)は前月比でも前年同月比でも伸びていました。

それは前回ブログで書いたようにアメリカの家計の現金が史上最大額まで積み上がっているからです。

ちなみに今回の政府発表では個人の貯蓄率も公表されましたが、前年よりは大きく鈍化していましたが、2022年4月の5.2%を上回る5.4%でした。

前月より消費が伸びているのに、貯蓄率まで伸びているのでアメリカの力強さを感じます。

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