海外比率が高い企業の株価はどうなのか??

#253

こんにちは、チャーリーです!

アメリカは世界でもコロナワクチンの接種率が高く、経済活動が徐々に再開してきています。それを受けて日本株にも変化が出てきています。

何かと言うと、2021年4月23日(金)の日経新聞に「米で稼ぐ銘柄 上昇」という記事が載っていました。

引用:日本経済新聞(2021年4月23日朝刊19面

 

 

この記事の内容は、「4月22日の株式市場でワクチン接種で経済回復が見込める米国事業で恩恵を受ける企業の株価の上昇が目立っている」という内容でした。

この記事を読んだ時にコロナウイルス関係なく、米国(海外)比率の高い企業の株価は今までどう推移していたのかが気になったので調べてみることにしました。

当該記事で紹介されていた企業で一番米国での売上高比率が高かったのはキッコーマンでした(4割超と書いてあります)。

※ 自分でも調べてみたら自動車メーカーも米国の比率が高いので、トヨタ自動車も併せて調べてみます。

 

 

まずは株価の推移から見てみます。

コロナ後だけの株価推移と2000年から2019年年末(コロナ前)までの2パターンで見ていきます。

2020年1月(コロナ後)からの株価推移

ここで気付いたことは、新聞記事はあくまで“4月22日の株価上昇が目立った”というだけでした。

記事に出てきたキッコーマンも日経平均株価も2020年1月から2021年4月23日までの比較ではほとんど同じ上昇率でした。

 

2000年から2019年年末(コロナ前)までの株価推移です。

これを見るとキッコーマンの上昇率が日経平均株価を大きく上回っています!

具体的な上昇率で言うと…

日経平均株価: +31.09%

キッコーマン: +697.65%

トヨタ自動車: +72.93%

 

 

次にキッコーマンとトヨタ自動車の海外での売上高と営業利益を調べてみます。

※ 米国だけではなく海外全体の売上高と営業利益です。

以下の表はすべてキッコーマンとトヨタ自動車の有価証券報告書から数字を拾って作成しています。

キッコーマンの有価証券報告書はこちら

トヨタ自動車の有価証券報告書はこちら

 

キッコーマン

売上高

   

営業利益

これを見ると2000年からで見ると年々海外での売上高・営業利益比率が上がっていることがわかります。

 

 

トヨタ自動車も見てみます。

売上高

営業利益

たしかにトヨタ自動車も海外での売上高・営業利益比率が高いことはわかりましたが、営業利益比率は全くと言っていいくらい伸びていません。

海外での売上高比率は年々伸びていますが、キッコーマンほどの伸び率ではないです。

※ 海外では販売会社(ディーラー)に対しての販売奨励金が大きかったので利益が出にくかったんだと思います。

 

トヨタ自動車も海外比率が高いので2000年からの上昇率が日経平均株価よりは高かったですが、年々海外比率が伸び続けているキッコーマンの方がやっぱり株価上昇率が高かったです!!

 

 

整理すると…

やっぱり海外での売上高・営業利益比率が年々伸びている企業の株価は市場平均(日経平均株価)よりも上がっていることがわかりました。

言い換えれば、「人口が増えない、消費が伸びない=需要が伸びない」日本じゃなく、海外需要をうまく捉えられた企業の株価が大きく上がっています。

考えてみたらすごく当たり前な話ですよね!だからこそ、人口が増えて需要が伸び続けているアメリカ株をオススメしているんです!

今回は今までとは違う視点で、人口(消費)増加=株価上昇が検証できたと思います。

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