NISA恒久化へ

#734

こんにちは、チャーリーです!

2022年12月16日に自民、公明両党が2023年度与党税制改正大網を決めました。

投資に関することだと「NISA(少額投資非課税制度)」がどうなるのかが注目を浴びていました。

 

結論から書きます。

※ 2024年1月から適用されます

 

 

1年間の非課税投資枠が40万円から120万円の3倍になります。

 

一般NISAは120万円から240万円の2倍です。

合計非課税投資枠(生涯投資枠)1,800万円のうち、一般NISAで利用できるのは1,200万円までです。

 

しかも、つみたてNISAの年間120万円の非課税投資枠と一般NISAの年間240万円の非課税投資枠は併用できます。

最大で年間360万円の投資まで非課税投資ができます。

 

 

ルールもすごくわかりやすく設定されている印象です。

少しだけ困惑しそうなポイントはありますが、それも1つだけなので1回理解すれば大丈夫です。

それは

「年間最大で360万円の非課税投資枠を使い切ったあとに、売却しても非課税投資枠は復活しない(再利用できない)」

売却後に再利用できないのは今まで通りです。

 

ただ、合計非課税投資枠(生涯投資枠)の1,800万円は売却すると非課税投資枠が復活します。

例えば

合計の非課税投資枠(生涯投資枠)である1,800万円を使い切ったとします。

1,800万円の投資枠を使い切ったあとに、家をリフォームするとか、親の老人ホームの入居費で1,000万円が必要になったから投資商品を売却したとします。

1,800万円-1,000万円=800万円

※ 時価が1,800万円ではなく、投資枠のことです。

※ ややこしいので後述します。

 

1,000万円分売却したので1,000万円分の非課税投資枠は復活して再利用できます。

年間の非課税投資枠は売却しても復活しませんが、生涯投資枠の1,800万円は売却すると売却分だけ非課税投資枠が復活します。

 

 

ここまではなんとなく理解できると思います。

慣れないと本当に理解しにくいのが、「売却したあとの復活枠」です。

例えば

一般NISAで480万円(2年分)で買ったA株が10年後値上がりして1,000万円になっていたとします。

1,000万円になった時に売却したら投資枠はいくら分復活すると思いますか??

 

合計非課税投資枠(生涯投資枠)の限度額である1,800万円というのは、あくまで「投資額(買付金額)」なんです。

上記の例でいうと、480万円で買ったものを1,000万円になった時に売却しても復活する枠は元々の買付金額である480万円ということになります。

 

ややこしいかもしれませんが、非課税投資枠はどの金融機関でもシステム上表記されると思います。

それを見ればすぐわかるので心配しなくても大丈夫です。

ただ、一応理解しておかないと1,000万円分売却したのに480万円分しか非課税投資枠が復活していなかったら釈然としない気持ちになるので、知っておいて損はないです。

 

 

個人的には非課税投資枠が再利用できるのは、「なんでそんな制度を作ったんだろう」って思っています。

金融庁もホームページに「投資期間が長いほど複利効果も大きくなる傾向がある」と書いているにも関わらず、売却すると非課税投資枠が復活するとなると、1年とか2年保有してある程度上がったところで売却する人が増えると思ってます。

もっと最悪なケースは

売却しても非課税投資枠が復活するとなると、今みたいに株価が下がったときに不安になって売却する人が多発すると思います。

損で売却する人が増えると考えるのは私だけですかね…

 

 

整理すると…

今回のNISA改正は気になる点はありますが、個人的にはすごく満足しています。

特に嬉しいのが非課税期間が無期限になったということです。

私は元々長期投資を実践しようとしているので関係はありませんが、そうじゃない人とか長期投資の本当の良さを理解していない人からすると、売却後の投資枠復活は本当に気を付けた方が良い制度です。

私からしたら完全なワナとしか思えないです。

複利効果を最大限活かそうと思ったら長期投資しかありません。

どうしてもまとまったお金が必要になった時以外は売却するのはやめた方がいいです。

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