海外での売上高が伸びている日本電産
#348
こんにちは、チャーリーです!
昨日のブログの中で、リクルートは人口増加・労働人口が増加している海外で売上高が年々伸びているので株価が上がっていて、今後も上昇する可能性が高いと書きました。
海外での売上高を伸ばしている方法として海外企業を買収しまくっているからとも書きました。
そこで今回は私が知る限りでは一番海外企業を積極的に買収している日本電産について調べてみたいと思います。
まずは、日本電産の株価推移を見てください。
東証一部の大型銘柄で2009年から14.05倍になっているのは稀な上昇率です!
この上昇率の原動力はズバリ「海外での売上高」です!
日本国内は人口が減って、需要が減っています。今後も人口が減る分、需要がどんどん減っていくのは明白な事実です。
なので、人口が増え続けていて(今後も増え続ける)海外での需要をうまく取り込めることができているので、株価も上昇基調を続けているんです。
以下の表はすべて日本電産の有価証券報告書から数字を拾って作成しています。
日本電産の有価証券報告書はこちら
日本電産の国内外の売上高推移を調べてみます。
日本電産の国内外の売上高推移
国内の売上高はほとんど変わっていませんが、海外の売上高はどんどん増えていっているのがわかります。
海外売上高は2006年度から3.28倍に増えています。
海外売上高比率も年々増えています。
日経平均株価と日本電産の株価推移を比較したらより、この凄さがわかると思います。
海外でも販売しているトヨタ自動車の株価も一緒に載せました。
2009年からで比較すると、トヨタ自動車と日経平均株価はほぼ上昇率は同じです。
それに比べて日本電産の株価は全く違います!
日経平均の上昇率:3.09倍
トヨタ自動車の上昇率:3.31倍
日本電産の上昇率:14.05倍
トヨタ自動車は海外(特に北米)での売上も多いはずなのになんで株価が日経平均株価(市場平均)並みにしか上がっていないんでしょうか??
その答えも「海外での売上高」だと思います!
トヨタ自動車の国内外の売上高推移を調べてみたいと思います。
トヨタ自動車の国内外の売上高推移
確かに海外での売上高は2020年度で19兆5444億円なので、海外での需要を取り込めているのはわかりますが、日本電産と違う点は「海外売上高があんまり増えていない」ことです!
こうやって過去の業績を調べていくと、株価が市場平均並みにしか上がっていない理由が明白です。
もっと言うと、過去までしっかり業績を調べれば今後も株価が上昇基調を続けやすいのかどうかもなんとなくわかってきます。
整理すると…
やっぱり人口が減っている=労働人口が減っている=消費も増えにくい日本市場だけで売り上げを伸ばそうとするのは限界があると思います。
これがアメリカ株が歴史的にずっと上がっているのに、日本株が長い間、株価が上がっていない理由の1つだと思います。
理由の1つというか、これが一番大きい原因です!
ちなみに、日本電産はリクルート同様、海外企業をどんどん買収することによって海外需要をうまく取り込めて売上高も伸ばせています。