投資信託がダメな理由

#196

こんにちは、チャーリーです!

過去のブログで投資信託は市場平均であるS&P500のパフォーマンスに負けていると散々書いてきましたが、なぜ平均に負けてしまうのかを私なりに考えてみたいと思います。

 

投資信託は機関投資家と言われて、運用の世界でもプロ中のプロが運用しているんです。

機関投資家とは、投信・銀行・生保・年金など顧客から拠出された資金を運用する投資家のこと。

 

 

私が考える理由

「投資信託は長期保有をしていないから!」

本当にこれに尽きると思います。

 

ここで絶対勘違いしてはいけないことは、同じ投資信託を10年間1度も売却せずに保有していたとしても「長期保有したことになっていない」ということです。

 

この言葉を額面通り読んだら全く意味がわからないですよね…汗

でもこれが真実なんです!

 

どういうことかというと…百聞は一見に如かずなので2020年にモーニングスターの最優秀ファンド賞を受賞した「グローバルAIファンド(為替ヘッジあり)」を例に見てみたいと思います。

 

以下の表はグローバルAIファンドの月次レポートからデータを拾って作成しています。

2020.12.30の月次レポートはこちら

 

組入銘柄上位10銘柄

 

これを見て意味がわかった人は鋭いです!!

例えば2020年10月30日の時にランクインしていた「スクエア」「スプランク」「スラック・テクノロジー」の3銘柄は2020年12月30日時点ではランクインしていないんです!

その3銘柄の代わりに、「アマゾン」、「アップル」、「ブロードコム」がランクインしています。

 

これは何を意味していると思いますか??

単純に「将来性が期待できなくなった銘柄を売却して、将来性がある銘柄に切り替えた」ということなんです。

 

これが長期保有できない理由なんです!

投資信託は相場状況・経済状況に応じて、ファンドマネージャー(運用担当者)が勝手に銘柄を売ったり買ったりしています。

※ 一般的にはこれが投資信託の良いところと言われています。

 

ファンドマネージャーが売ったり買ったりしているので、市場平均に勝てないんです!

それだったら私が過去のブログで挙げた銘柄を10年間持っていた方が確率が高く市場平均に勝てます。

例えば、コルゲート、マコーミック、コストコ、ビザ、マクドナルド、ドミノピザ、ヤムブランズなどなど

 

 

最後に別の投信の例を挙げてみます。

R&Iファンド大賞を4年連続で受賞している「netWIN GSテクノロジー株式ファンド」です。

この投信は野村證券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券、みずほ銀行で預り残高が上位にランクインしています。

※ 詳細は過去ブログ(第二弾: 投信販売各社(銀行・証券)の特色)を参照してください。

 

当該ファンドのお客さま向け資料に載っている内容です。

お客さま向け資料はこちら

 

年代によって銘柄が変わっているのがわかります。

もっと言うと、時代によって銘柄を入れ替えて対応していることを自慢しているようにも取れます。

 

その結果どうなっているかというと…

1999年11月29日の設定以来、分配金再投資で36,495円になっています。

10,000円からスタートするので約3.65倍になっています。

 

じゃー同じ期間のナスダックはどうなっているのか?

※ テクノロジー関連銘柄にしか投資していないので、ナスダックと比較します。

やっぱり平均指数に負けています。

 

 

整理すると…

今回調べて投信が市場平均に勝てない理由が、ファンドマネージャーが長期保有せずに勝手に売ったり買ったりしているからというのがよくわかりました。

ちなみに上記した個別銘柄で1999年11月29日からの株価の上昇率は以下の通りです。

コルゲート:2.91倍

マコーミック:11.08倍

コストコ:7.89倍

マクドナルド:4.77倍

ヤムブランズ:14.59倍

これはあくまで株価の上昇率だけで計算しています。配当金も計算に入れたらもっとすごいことになります。

ハイテク企業でもないのに、netWIN GSテクノロジー株式ファンドよりも上昇率が高いことがわかります。

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