バフェットに惑わされたら痛い目にあう
#812
こんにちは、チャーリーです!
始めに書いておきますが私はバフェットの考え方が好きです。
ただ、タイトルに書いたようにバフェットに惑わされたら痛い目にあう可能性があるので、そのことについて書いていきたいと思います。
2023年4月11日に投資の神様と言われているウォーレン・バフェットが来日したのをご存知ですか??
2回目の来日です。
初回は2011年11月に福島県いわき市にある超硬工具メーカーのタンガロイ社の新工場完成式典に参加するために来日しました。
※ 2011年11月時点でバフェットは81歳。
今回はバフェットが92歳での来日になりました。
92歳で海外に行くってだけで単純にすごいです。
完全に余談ですが、「なぜ福島県いわき市に本社があるタンガロイ社とバフェットが関係あるの??」って引っかかっている人がいるかもしれないので触れておきます。
バフェットが会長を務めるバークシャーハサウェイ社が2006年に超硬工具メーカーで世界有数のIMCグループを買収しました。
そのIMCグループが2008年にタンガロイ社を買収したことで、バークシャーハサウェイ社から見ると孫会社になったんです。
今回のバフェットの来日目的は2つです。
・超硬工具メーカーのタンガロイ社(福島県いわき市)に訪問
・投資先の5大商社への訪問
前述したようにタンガロイ社は孫会社にあたるので訪問したのはわかります。
問題は2つ目の「投資先の5大商社への訪問」です!
当たり前ですが訪問したこと自体が問題ではありません。
バフェットいわく
「(商社を)非常に高く評価している」
「将来協業することも不可能ではない」
「商社株を最大9.9%まで買います可能性がある」
など、商社に対してかなり前向きな発言をしています。
その発言を受けて5大商社株の株価はどうなったかというと…
4月10日の終値~4月18日の終値で計算しています。
三菱商事:5.7%上昇
三井物産:8.5%上昇
伊藤忠商事:9.7%上昇
丸紅:9.9%上昇
住友商事:6.5%上昇
日経平均株価:3.7%上昇
日経平均株価と比べても上昇しています。
これはバフェットが商社株を買い増しする意向があるので、他の投資家が先回りして買った証拠だと思います。
ここで注意しないといけないポイントが明確にあります。
バフェットの投資哲学を思い出してください。
「自分が理解できない分野・企業・ビジネスには投資をしない」
バフェットは商社のビジネスを理解しているからこそ投資に踏み切っているんです。
ビジネスを理解しているというのは、「堀と言われている永続的な競争優位性を理解している」ということです。
※ 参入障壁が高いというのと同じ意味
商社がどういうビジネスなのかを知っているだけだとゼロ点に近いです。
ちなみに私は商社の「堀」は全くわかりません。
私の100%想像ですが、今商社株を買っている大半の投資家は商社の「堀」を理解しないまま投資していると思います。
バフェットが買い増しするし、前回バフェットが商社株に投資してから商社株が2倍以上になっているので今回もバフェットの投資行動に乗っかった方が良いと考えて投資している人が大半だと思います。
※ 2020年8月31日に5大商社株に投資したと発表した
想像してみてください。
もし商社株が30%下落したら…
「堀」を理解せずに商社株に投資した人のほとんどの人が狼狽売りをするんじゃないかなと…
結果的にバフェットに惑わされて・振り回されて損する可能性があると思います。
整理すると…
バフェットは自分が理解できない企業・ビジネスには絶対に投資しないです。
本当に絶対に!
テコでも動かないです!
だからこそ投資で成功しているというのを忘れたらいけません。
すごく勉強になる事例だなと思ってニュースを見ています。