2021年度 本決算発表:マコーミック
#488
こんにちは、チャーリーです!
今の相場はアメリカの利上げやウクライナ情勢などのことで株価が下落していますが、ここにきて力強さを発揮している銘柄があります。
それはマコーミックです!
マコーミックは香辛料や調味料を製造・販売している会社です。
マコーミックについては、だいぶ前のブログ(ガソリンスタンドのおじさん銘柄:マコーミックとは…)で取り上げたことがありますので、詳細はその記事を参照してください。
まずは株価推移から見てください。
S&P500が9.79%下がっている中、マコーミックは2021年の高値を更新して推移しています。
上記のチャートを見ると、「それって今まで株価が上がってなかったからじゃないの??」って思うと思います。
まさしくその通りです!
これが不人気銘柄たる所以なんです。
ただ、不人気銘柄といって侮ってはいけません!
どの期間まで遡ってもS&P500よりも上昇率が高いんです。
不人気銘柄は、その名の通り、個人投資家に人気がないので無意味に実力以上に買われることがありません。
なので業績通り(実力通り・企業価値通り)に株価が推移しやすいんです。
今みたいにみんなが不安に感じている相場でも、いい意味で蚊帳の外になっています。
そのマコーミックが2022年1月27日に2021年度の本決算の発表を行ったので調べていきたいと思います。
以下の表はすべてマコーミックの年次報告書から数字を抜粋して作成しています。
年次報告書はこちら
売上高
きれいに右肩上がりになっています。
前にも書いたことありますが、2008年のリーマンショック、2020年のコロナの時も影響を受けず、売上高は伸びています。
純利益
2018年は税効果で利益が303百万ドル上乗せされているので、2018年の純利益は調整後を見てください。
純利益も売上高同様、2008年のリーマンショック、2020年のコロナの時も影響を受けず、増益になっています。
もっというと、2000年のITバブル崩壊の時も増益でした。
不人気銘柄だけあって、バブルに縁遠い銘柄ということが言えます!
キャッシュフロー
本来、フリーキャッシュフロー(自由に使えるお金)は「営業キャッシュフロー」−「投資キャッシュフロー」で計算されますが、ここでは「営業キャッシュフロー」−「設備投資額」で計算しています。
年々設備投資額が増えているのが気になりますが、これはマコーミックはほぼ毎年と言っていいくらい企業買収をしています。
その買収先の設備投資額まで加味されるので増えていっているんだと思います。
大事なことはフリーキャッシュフロー(自由に使えるお金)が増加傾向にあるかどうかなので、フリーキャッシュフローが増加基調が続いているマコーミックは問題ないと思います。
最後にマコーミックが買収して、傘下に入れた企業・ブランドを載せて終わりにします。
整理すると…
不人気銘柄、且つ堀が深く競争優位性が高い企業はどういう相場状況でも強いです!
こういう銘柄を分散投資の銘柄の1つに入れてもいいと思います。
短期投資家の思惑で必要以上に株価が上がることもなければ、必要以上に株価が大きく売られることも基本ありません。
改めてガソリンスタンドのおじさんの凄さを痛感しました。
ガソリンスタンドのおじさんのことは『全米が驚愕!!長期投資を実践した人の話(実話)』を参照してください。