2023年度 本決算発表:メタ・プラットフォームズ②

#874

こんにちは、チャーリーです!

昨日のブログ(2023年度 本決算発表:メタ・プラットフォームズ①)でメタの決算内容を書きましたが、昨日では書き切れなかったことを今回のブログで書いていきたいと思います。

 

2024年2月1日に2023年度本決算の発表がありましたが、翌日の2月2日の相場でメタの株価が急伸しました。

   

一番右端がほぼ垂直に上がっているのがわかると思います。

2024年2月2日の上昇率

479.99ドル(前日比+80.21ドル)

前日比+20.32%

いくらなんでも上がりすぎだと思いますが…

PER(株価収益率)で見てもかなり割高になっています。

 

 

なんでこんなに上がったからというと、業績が良かったからです!

業績の数字に関しては昨日のブログを参照してください。

好業績に加えて以下のことも株価急伸の理由になっていると思います。

・初めて配当金を出すことを発表

・自社株買いの枠を500億ドル(7兆円)設定した

 

好業績だった要因は本業の広告収入が好調だったからです。

その本業について調べていきたいと思います。

以下の表はすべてメタが公表している資料を抜粋しています。

 

広告収入=広告を見る人の数×広告の単価

まずは「広告を見る人の数」は以下の通りです。

 

その前に言葉の整理からしておきます。

実際のアプリ利用者数を見る前に言葉の整理をしておきます。

デイリーアクティブユーザー数:毎日アプリを利用している人の数

月間アクティブユーザー数:1ヶ月に1度はアプリを利用する人の数

ファミリーアプリ:フェイスブック、インスタグラム、ワッツアップ、メッセンジャーのこと。

 

最初にフェイスブック単体のデイリーアクティブユーザー数

直近3ヵ月間で2,500万人増えています。

フェイスブックを毎日使う人が世界では21.1億人もいるって本当にすごいです。

日本の感覚で考えてしまうと判断を間違ってしまうので注意してください。

 

次はフェイスブック単体の月間アクティブユーザー数

直近3ヶ月間で1,600万人増えています。

 

 

続いてファミリーアプリのデイリーアクティブユーザー数

直近3ヶ月間で5,000万人増えています。

 

 

ファミリーアプリの月間アクティブユーザー数

直近3ヶ月間で2,000万人増えています。

いったいどこまで利用者数が増えていくのでしょうか。

 

 

「広告を見る人の数」は増えていることがわかりました。

もう1つの要素である「広告の単価」のことを調べます。

結論

前年同期比(10月-12月期):+2%上昇

通期(1月-12月期):-9%低下

 

単価が通期で低くなっている理由は2つあります。

・広告単価が低い短編動画が主流になった。

→ リールズのこと。

・アップルの規制によってターゲティング広告が打ちにくくなった

 

でもメタは上記2つの問題も克服しかけています。

メタはAI投資を積極的に行ってきた結果、利用者が興味あるリールズ(短編動画)や広告を表示できるようになってきています。

 

その証拠

「広告インプレッション数」の確認しておきます。

広告の表示回数のことです。

広告インプレッション数

前年同期比(10月-12月期):+21%増加

通期(1月-12月期):+28%増加

 

最後にリールズの再生回数を書いて終わりにします。

決算発表時にCEOのマーク・ザッカーバーグがコメントしています。

リールズはインスタとフェイスブックの両方で毎日35億回視聴されています。

直近で比較できるのは2023年4月に公表されている数字です。

2023年4月発表

インスタとフェイスブックの両方で毎日20億回視聴

 

めちゃめちゃ増えていることがわかります。

これがメタがAI投資を積極的に行ってきた成果です。

今後の広告収入にも大きく関わってくるので注目すべきポイントです。

 

 

整理

メタの本業は堅調です!

利用者数も増えているし、逆風が吹き荒れてもそれを乗り越えられています。

株価が上がり過ぎているのがすごく気になりますが、堅調な決算が続いてくれれば一喜一憂することなく保有していきます。

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