2023年1月-3月期 決算発表:メタ・プラットフォームズ(続)
#819
こんにちは、チャーリーです!
昨日のブログ(2023年1月-3月期 決算発表:メタ・プラットフォームズ)でメタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)の2023年度第2四半期決算の決算発表について書きました。
すごく簡単に要約すると
・売上高が前年同期比で1年ぶりに増収になった
・純利益は最悪期を脱した
昨日のブログでは財務状況についてしか書けなかったですが、今回のブログでは以下のことについて書いていきたいと思います。
「なぜ売上高が1年ぶりに増収になれたのか??」
「なぜ純利益も最悪期を脱することができたのか??」
このことを理解するにはメタの利益の源泉を知る必要があります。
メタの利益の源泉は言うまでもなくファミリーアプリからの広告収入です!
一部広告収入以外の収入もあります。
ファミリーアプリとは
フェイスブック、インスタグラム、ワッツアップ、メッセンジャーのことです。
広告収入にしても、広告収入以外の収入にしても大事なことは「アプリ利用者数」です。
そのアプリ利用者数がどうなっているのかを見てみます。
以下の表はすべてメタ・プラットフォームズが公表している資料から抜粋しています。
その資料はこちら
言葉の整理をしておきます。
デイリーアクティブユーザー数:毎日アプリを利用している人の数
月間アクティブユーザー数:1ヶ月に1度はアプリを利用する人の数
ファミリーアプリ:前述を参照
まずはフェイスブック単体のデイリーアクティブユーザー数
日本ではオワコンと言われて久しいフェイスブックを毎日利用している人は全世界に20億3,700万人います。
3ヶ月間で3,700万人も毎日利用している人が増えていることがわかります。
いつも思いますが、毎日利用している人が20億3,700万人もいるってすごいことです。
地域別に見ると、アメリカ&カナダで毎日フェイスブックを利用している人が初めて2億人に到達しました。
次にフェイスブック単体の月間アクティブユーザー数を見てみます。
フェイスブックを1ヶ月に1度は利用する人が29億8,900万人います。
今度はファミリーアプリのユーザー数を見てみます。
ファミリーアプリのどれか1つでも利用している人の数です。
ファミリーアプリのどれか1つでも毎日利用している人は世界全体で30億2,000万人もいます。
くどいですが、毎日利用している人の数です。
最後にファミリーアプリの月間アクティブユーザー数を見ます。
38億1,000万人って…
ユーザー数の総数もすごいんですが、上記の4つの表すべて3ヵ月前よりもアクティブユーザー数が増えていることがメタの強さを物語っています。
次に考えないといけないのは「なぜアクティブユーザー数が増えているのか??」ということです。
このことに関してはマーク・ザッカーバーグCEOが決算説明会でいろいろ語っています。
アクティブユーザー数が増えた原動力は「AI(人工知能)」らしいです。
たしかにメタはずっとAIへの投資を行っていました。
良い意味でも悪い意味でもメタバースに注目が集まって、AIへの投資はあまり話題になりませんでしたが…
そのAIへの投資が実を結び始めたんです。
具体的には
・フェイスブックとインスタでリール(短編動画)の視聴回数は毎日20億回を超えて、直近6ヶ月間で倍増した。
・リール(短編動画)を提供するようになって以来、AIによるオススメ機能によってインスタの滞在時間が24%増加した。
・その結果、マネタイズ(収益化)は3ヵ月前と比べるとインスタで30%以上、フェイスブックで40%以上アップした。
広告収入以外の収益はメッセンジャーアプリのワッツアップから得ています。
ただ、ワッツアップは日本ではほぼ使われていないので当然私も使ったことがありません。
LINEみたいなアプリということしかわかりません…
なので「ワッツアップの有料メッセージングを利用する企業数が3ヵ月間で40%増加した」らしいのですが、どういう機能なのかさっぱりわからないので深堀できません。
どういう機能なのかはわかりませんが、有料メッセージングを利用している企業が3ヶ月間で40%増加したのは良いことというのはわかります。
整理すると…
文章が多くなったので読むのに疲れたと思いますが、今回書いたことはメタのビジネスを理解する上ですごく重要なことです。
メタはリール(短編動画)などの時代の流れ・世の中のニーズに対応できていますが、リールは広告単価が安いために広告収入が伸びにくいんです。
ただ、ザッカーバーグCEOいわく、今年の終わりか来年の頭には収益化のメドがつくと言っているので過度に心配せずにのんびり見守っていきたいと思います。