2023年1月-3月期 決算発表:メタ・プラットフォームズ

#818

こんにちは、チャーリーです!

GW中はブログを休載して申し訳ございませんでした。

また頑張って書いていきたいと思います。

 

 

2023年4月26日にメタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)が2023年度第1四半期決算の発表を行いました。

正直すごくドキドキしていました。

というのも決算発表までに株価がかなり大きく上がっていたからです。

 

株価推移を見てください。

   

安値から直近の高値まで2.5倍くらいになっているので、相当いい決算が出ないと決算内容に失望したと言って売られかねないからです。

 

ところがどっこい

決算発表を受けたあとの時間外取引では株価が大きく上昇しています。

時間外取引で11.68%も株価が上昇しています。

今後どうなるかはわかりませんが、一安心といったところです。

 

 

さっそく決算内容を調べていきたいと思います。

以下の表はすべてメタ・プラットフォームズの四半期報告書から数字を抜粋して作成しています。

四半期報告書はこちら

 

売上高

いつもは売上高は載せていませんが、今回だけは意味があるので載せます。

1年ぶりに前年同期比でやっと増収になったんです。

実際の数字はこちら

2022年1月-3月:27,908百万ドル

2023年1月-3月:28,645百万ドル

増収額:+737百万ドル

増収率:+2.64%

 

過去1年間はずっと前年同期比で減収になっていたことを考えると流れが変わりつつあります。

これは言うまでもなく、本業である広告収入が伸びたからです!

メタは逆風が吹きまくっていました。

・インフレの影響で広告主が広告出稿を減らす

・情報規制強化に伴う逆風

・アップルの広告トラッキング仕様変更

・TikTokの成長

これらの逆風が吹き荒れていたにも関わらず、やっと前年同期比で増収になりました。

これはメタがずっと投資し続けているAI(人工知能)のおかげです。

※ メタバースのおかげではありません

 

今注目されているメタバース事業で逆風に耐えたのではなく、

AIを強化したことで本業の既存アプリからの広告収入がメタを支えています。

この構図は今後も変わらないと思います。

 

 

次は純利益を見てみます。

純利益は前年同期比ではまだ減益になっていますが、最悪期は脱出したように感じられます。

 

EPS(1株あたりの利益)

メタは自社株買いを積極的に行っている企業なのでEPS(1株あたりの利益)の回復力も強いです。

純利益と比較すればわかりやすいと思います。

過去最高益だった2022年10-12月期と比較してみます。

純利益

EPS(1株あたりの利益)

2022年10-12月期:11,219百万ドル

2023年1-3月期:5,709百万ドル

減益率:49.11%減益

 

EPS(1株あたりの利益)

2022年10-12月期:3.88ドル

2023年1-3月期:2.20ドル

減益率:43.29%減少

 

EPS(1株あたりの利益)の方が減少率が低いのは「自社株買い」を行っているからです。

少し前のブログでも書きましたが、EPSを求める計算式を見ると納得できます。

「純利益」÷「発行済み株式数」=「EPS」

自社株買いによって分母である発行済み株式数が減少するので自然とEPSは上昇します。

 

実際の発行済み株式数を見てみます。

2022年10-12月期:2,640百万株

2023年1-3月期:2,596百万株

減少株数:44百万株減少

 

このようにメタは積極的な自社株買いと、本業である広告収入の減収に歯止めがかかったことを考えると最悪期は脱したと考えてもいいと思います。

長くなったので、アプリ利用者数がどうなっているのかはまた次回のブログで書いていきたいと思います。

 

 

整理すると…

メタは様々な逆風がビュンビュン吹いていたにも関わらず、AIを強化したことで本業のアプリからの広告収入が1年ぶりに前年同期比で増収になりました。

AIを強化したことで今までより少ない情報でもアプリ利用者により適切な広告が掲載できるようになっということです。

本当に優秀な経営陣がいるんだと感心します。

GAFAの中だと、唯一創業者がいまだにCEOを務めているのはメタだけです。

株主として創業者のザッカーバーグには頑張ってほしいです。

3

1件のピンバック

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です