第一弾:市場拡大=儲かる!?

#557

こんにちは、チャーリーです!

長い休暇ありがとうございました。

 

「○○市場は20○○年には○○兆円の市場規模になる」という文言をよく目にします。

投資に興味がない人でもニュースを見ていたら一度は目にしたことがあると思います。

 

例えば

・「メタバース市場は2030年までに8兆ドル(約880兆円)~13兆ドル(約1430兆円)に達して、メタバースのユーザー数も50億人程度になる」

→ 2022年3月31日のシティグループのレポート

・「電気自動車の世界市場は2050年までに72兆7980億ドル(約8007兆7800億円)に達する」

→ 2022年2月16日のアスチュート・アナリティカのレポート

・「フードデリバリーサービスの世界市場は2028年に3114億3000万ドル(約34兆2573億円)に達する」

→ 2022年3月15日のマーケターズ・グローバル・コンサルティングのレポート

 

このように例を挙げればキリがありませんが、各分野で将来の市場規模予想がされています。

 

 

今回のブログでは、「このように耳心地がいいセールストークにダマされないで!」ということを書いていきたいと思います。

このことは過去ブロブでも似たようなことを書きましたが、今回はもっと身近な例で書いていきます。

 

今一番タイムリーな話題と言えば「ネットフリックス」だと思います。

ネットフリックス株がいいとか悪いとかの話ではなく、投資の考え方の話です。

 

ネットフリックスは2022年に入って決算発表がある度に株価が大きく下落しています。

2018年1月9日以来の水準まで下がってしまった。

2022年4月22日終値:209.91ドル

2018年1月9日終値:209.31ドル

約4年3ヵ月前の水準まで下落

 

ここで考えないといけないことは「動画配信サービスの市場規模はどうなのか??」です!

調べても出てこなかったので、日経新聞に書かれてあった内容をそのまま転記します。

2022年4月24日朝刊7面

「米映画協会によると世界の動画配信サービスの市場規模は19年から21年にかけて7割拡大し、860億ドルに達した」

 

間違いなく確実に画配信サービスの市場規模は拡大しています!

営業員のセールストークを鵜吞みにして、市場が拡大している業界(関連銘柄)に投資している人からしたら「話が違うじゃーん」って思うと思います。

 

この事例からわかるように「市場規模拡大≠株価上昇」です。

市場拡大と株価上昇はイコールではありません。

 

なぜかというと

・新規参入が相次いだ

→ ウォルトディズニー、大手メディア、アップルなどのアメリカの主要サービスだけで10を超えます。

・新規顧客獲得のためにコストが増加してきている

→ コスト増により、利益が出なくなる

 

 

新規参入についてはわかりやすいので説明を割愛します。

2つ目の「新規顧客獲得のためにコストが増加してきている」について

私はネットフリックの利用者なのでよくわかりますが、オリジナル作品がおもしろくないと見たい作品がなくなります。

新作のオリジナル作品を次から次へと投入して、しかもヒットしないといけないので製作費がどんどん高くなるのはわかります。

1ヶ月とか2ヶ月間、新作でおもしろい作品が出てこないと解約する人が増えることは安易に想像できます。

 

 

整理すると…

今回の事例でわかるように市場拡大と株価上昇は必ずしもイコールではありません。

このことは営業員にダマされる典型的なパターンなので本当に気を付けましょう。

意図してダマしているかどうかは別にして、間違ったことを伝えているので要注意です。

メタバースに関して、メタ(旧フェイスブック)にも同じことが言えるじゃんってブーメランが飛んできそうですが、私の中ではそれは違います。

メタ(旧フェイスブック)はSNSではすでに断トツのシェア(会員数)を獲得できているからです。

※ フェイスブックファミリーのアプリを毎日使うユーザーは世界で28億2000万人もいます。

次回は別の業界で似たようなことを書いていきます。

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