強気になり過ぎている個人投資家

#316
こんにちは、チャーリーです!
コロナが完全に終焉したわけでもないのに、株価はどんどん上がっていっています。
S&P500は高値を更新し続けています。日経平均株価は日銀によるETFの買付ルール変更に伴って少し調整していますが、それでも高値水準を維持しています。
タイトルにも書いたように個人投資家は相場に対してかなり強気に望んでいます。
強気に望んでいると言える根拠は、「借金をして投資をしている」人が増えてきているからです。
2021年7月9日の日経新聞にこのような記事が載っていました。
なぜ「借金をして投資をしている」と言えるかというと…
信用取引の買い残が増えてきているからです!
信用取引とは
現金や株式を担保に入れて、その担保をもとに証券会社から借り入れて株の売買を行う手法のことです。
買い残とは、信用取引で買っている残高のこと。
売り残とは、信用取引で売っている(空売り)残高のこと。
→買い残も売り残も最終的には反対売買をして取引を解消しないといけない
過去の信用取引の買い残・売り残の推移を見てみます。
本来は株数ベースで見ますが、今回のブログが「借金で投資をしている」ことに焦点を当てているので、金額ベースの残高を見てみます。
2020年3月にコロナで大きく株価が下がったあとから徐々に買い残が増えてきていることがわかります。
ちなみに借金をして投資しているので、投資期間中は金利が発生して、取引解消時に証券会社に金利を支払わないといけないです。
また、反対売買をして取引を解消しないといけないので、買い残が増えているということは、将来の売り圧力が強くなっているということです。
個人投資家が強気になっていることは、信用倍率からも見て取れます。
信用倍率とは、「買い残」÷「売り残」で計算されるので買い残が多ければ信用倍率も高くなります。
信用倍率も徐々に上がってきていることがわります。
それだけ個人投資家が強気になって信用取引で株を買っているということです。
ただし、繰り返しになりますが、反対売買をして取引を解消しないといけないので、将来の売り圧力がどんどん強くなってきています。
今回のブログで何が言いたかったかというと…
私の経験上、信用取引で最後まで儲かり続けた人を見たことがないので注意を促すために書きました。
なぜ多くの人が信用取引で損をしてしまうか??
考えられる理由
・借金で投資をしているので心理的に恐怖心に勝てない
→下がったらいけないと思って、薄利で利益を確定してしまう
・借金なので金利分の負担を減らしたいので短期売買が主流になってしまう
→短期売買は他人を出し抜き続けないといけないので再現性に乏しい
・うまくいっている時は、より強気になって限度額いっぱいまで買ってしまう
→20%~30%下落してしまうと担保不足になって追加で担保を入れないといけなくなる
整理すると…
信用取引はやらない方がいいです!
これは信用取引に限らず、FXや仮想通貨に対しても言えます。勝つ確率を上げたいのであれば、投資をするんなら借金じゃなく、現金ですべきです。
このブログでは長期投資の優位性を伝えていますが、借金で長期投資はできないし、金利負担が大きくなるので借金での投資は長期投資に向いていないです。複利の効果を阻害することになるので賢明な人は絶対やらない方がいいです。
前にも書きましたが、アインシュタインが残した名言を思い出してください。
「複利は人類最大の発明。知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は利息を払う」
複利の効果に関しては過去ブログ(アインシュタインも認めた複利のすごさ!!)を参照してください。