世界的に消費は回復してきているのか??
#244
こんにちは、チャーリーです!
コロナが世界的に猛威を振るって1年が過ぎました。コロナの経済対策として各国が給付金を支給したり、中央銀行がリーマンショック時の2倍規模の量的緩和策を行ったことで株価は高値を更新し続けています。
感覚的には景気は無視して株価だけ上がっているような感覚ですが、「実際の消費状況はどうなのか?」を調べていきたいと思います。
食品などの生活必需品や家具などの巣ごもり需要は上向きになっているのは当然として、今回調べるのは「高級ブランドの売上」です!
高級ブランドと言ってもいろいろありますが、LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン社の売上を調べていきます。
まず、LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン社とは…
世界的に有名なブランド傘下に抱えており、以下の6事業から成り立っています。
ワイン&スピリッツ事業
→モエ・エ・シャンドン、ヘネシー、クリュッグ、ヴーヴ・クリコ、シャトー・ディケムなど
ファッション&レザーグッズ事業
→ルイ・ヴィトン、ロエベ、セリーヌ、エミリオ・プッチ、フェンディ、ディオール、ケンゾーなど
香水&化粧品事業
→ディオール、ゲラン、ベネフィット、ラフラシェール、アックア・ディ・パルマ、パルファム・ジバンシィなど
時計&ジュエリー事業
→ウブロ、ショーメ、タグ・ホイヤー、フレッド、ゼニス、ブルガリ、ティファニーなど
セレクティブ・リテーリング事業
→ボン・マルシェ(世界最古の百貨店)、スターボードクルーズサービス(豪華客船の中に参加ブランドの店を出店している)など
その他の活動
→レゼコーグループ(フランスの主要メディア)、ロイヤル・ヴァン・レント(カスタムメイドのヨット販売)、シュヴァル・ブラン(高級ホテル事業)など
これだけ書いてもまだ1部のブランドしか書いてないんです!
これだけ世界的に超超超超有名高級ブランドばっかりを傘下に抱えている企業なので、LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン社の売上を見れば世界の消費が回復していきているのかがなんとなくわかると思います。
前置きがかなり長くなりましたが、さっそく2021年第1四半期決算を見ていきます。
以下の表はすべてLVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン社のホームページから数字を拾って作成しています。
LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン社のホームページはこちら
コロナ前の売上高を更新しています!
次に事業別の具体的な数字を載せます。
ほとんどの事業でコロナ前の売上を更新しているのがわかります。
香水&化粧水は、外出機会が減っているので消費量自体が減っているんだと思います。
セレクティブ・リテーリングは、クルージング自体が出来ないので売上が戻ていない。
最後に株価推移を載せて終わります。
※ NY市場には上場していません。パリの証券取引所に上場しています。
整理すると…
高級ブランド品がこれだけ売れているということは消費が戻ってきていると判断してもいいと思います。
ただ、うがった見方をすると、世界的な株高・不動産価格上昇・金などの商品価格の上昇・ビットコインの上昇などで資産が増えた人だけが高級ブランド品を買っているという見方もできなくはないです。
まぁそうは言っても消費自体が伸びていることには変わりないです!消費が戻ってきているので世界経済の見通しに対しては悲観的にならなくてもいいなと思いました。