ティファニー買収を撤回したLVMHとは??

#63

こんにちは、チャーリーです!

2019年11月にLVMHが162億ドル(約1兆7200億円)でティファニーを買収することを基本合意していました。

しかし、ここにきて基本合意していた買収を撤回したというニュースが流れてきました。

 

今回はなぜ買収撤回したのか??の理由を書くというよりも、そもそも1兆7200億円の巨額資金を出して買収しようとしていたLVMHとはどんな企業なのか?を書いていきます。

 

 

まずはLVMHの過去の株価推移から

 

基本的にはずっと右肩上がりになっているのがわかります。

 

LVMHの正式名称:LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン

…1987年にルイ・ヴィトンとモエ・ヘネシーが合併してできた会社です。

 

ちなみにLVMHの会長であるベルナール・アルノーがいろんなブランドを買収しまくって1代で築いた会社です。

 

元々ベルナール・アルノーは不動産業を営んでいました。

フランス出身のベルナール・アルノーが渡米したときに、タクシーの運ちゃんが「フランスのことは知らないが、ディオールだけは知っている」と言ったことがきっかけになって、高級ブランド業界に興味を持つようになった。

 

記念すべき買収第一号は、アメリカからの帰国後の1984年にクリスチャン・ディオールを当時持っていたマルセル・ブサック・グループです。自身の不動産業を担保に資金を調達して買収しました。

 

その後も買収劇はどんどん続いて、現在では…

主な傘下ブランド

・ファッション

ルイ・ヴィトンロエベセリーヌケンゾーエミリオ・プッチディオールフェンディジバンシーダナ・キャランマーク・ジェイコブスなど

・化粧品・香水

ディオールジパンシーなど

・時計・ジュエリー

タグ・ホイヤーディオールショーメウブロブルガリなど

・ワイン・スピリッツ

ドン・ペリニヨンモエ・エ・シャンドンヴーヴ・クリコヘネシーなど

 

上記したのは一部です。

誰でも知っている世界的超有名なブランドばかり傘下にしています。調べてびっくりしました…

 

 

このようにどんどん高級ブランドを買収していって、企業価値を高めていきました。

ただ、このベルナール・アルノーがすごいのは、買収したブランド同士を合併させなかったことだと思います。

効率だけを考えたらブランド同士を合併させた方が、効率が上がってコスト削減や利益率向上につながるのに、ブランドイメージ、ブランド価値を損なわないように運営していることがここまで株価が上がった理由とも言えます。

 

ちなみにエルメスの株価を見ても右肩上がりです。

 

整理すると…

高級ブランドはブランド価値が守られている限り、消費者の心を掴んで離さないので競争優位性が高いと言えます!!

競争優位性が高い企業は、安売りしなくても消費者が買ってくれるので価格競争にさらされることがありません。こういう企業を長期保有すれば資産は築きやすいです!

実際、LVMHの会長のベルナール・アルノーはフォーブスが発表している2020年度の世界富豪ランキングで世界第3位にランクインして資産は760億ドル(約8兆560億円)まで拡大しています。

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