レバレッジ投資の怖さ
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こんにちは、チャーリーです!
2020年、2021年に個人投資家の中で大人気だった投資先と言えば「レバナス」です!
レバナスとは…
「レバレッジ」と「ナスダック100」の始めの2文字をとって作られた言葉です。
「レバレッジ」とは“テコの原理”のことです。
「ナスダック100指数」とは、IT企業などの成長性の高い新興企業(ベンチャー企業)が上場しているナスダック総合指数の時価総額上位100銘柄に投資している指数のことです。
要するに「レバナス」とは、成長率が高い企業で構成されているナスダック100の値動きに対して、概ね2倍の値動きをするようにレバレッジ(テコの原理)をかけている商品ということです。
短期で手っ取り早く儲けられる商品なので人気化していました。
まずはレバナスの推移を見てください。
iFreeレバレッジNASDAQ100の推移です。
2018年10月19日の設定日(10,000円)からピーク時には4.31倍(43,151円)まで上がっています。
それが2023年1月5日現在では15,996円になっているのでピークから62.9%も下落しています。
レバレッジ投資の怖さはこれだけではないんです。
単純に2倍の値動きをするので下落率が大きいという怖さは誰でもわかると思います。
実はもう1つの怖さが隠れています。
以下の表を見てください。
青色の線は3ヵ月毎に10%上昇、10%下落を繰り返している値動きを表しています。
オレンジ色の線は3ヵ月毎に20%上昇、20%下落を繰り返している値動きを表しています。
※ 2倍レバレッジと同じことです。
6年6ヶ月後に50%上昇したと仮定して作りました。
※ オレンジ色は50%×2倍なので6年3ヶ月後の数値から倍になっています。
数字の遊びかもしれませんが、レバレッジがかかっている方は6年6ヶ月後に急に株価が2倍になったとしてもまだ損しています。
これがレバレッジが2.5倍とか3倍になっていたらもっと悲惨な数字になっています。
極論を言うと、レバレッジをかけている商品は一度下落してしまうと元の株価まで戻ってくる可能性がかなり低くなります。
かと言ってレバレッジがかかっている分、損が大きいので損切りするのも勇気がいります。
私の予想ですが、このことを理解せずレバナスに投資している人が相当数いると思います。
証券会社時代からの経験でも言えますが、レバレッジ商品には手を出すもんじゃないです。
整理すると…
レバレッジって単純に上下ともに2倍動くだけでしょ?って思っている人が多いと思います。
たしかにその通りですが、イメージしている2倍動くだけでしょ?っていうのと今回書いたようなことはイメージが違ったんじゃないでしょうか。
焦って短期に儲けようとしたら最終的にはこういう結果になりかねないので、失敗しにくい方法で投資していきましょう。