アメリカ株は割安なのか??

#573

こんにちは、チャーリーです!

昨日のブログ(ついに動いた!バークシャーハサウェイが積極投資開始)では世界一の投資家と言われているウォーレン・バフェットが割安株を積極的に買っているという記事を書きましたが、アメリカ株全体ではどうなんでしょうか??

S&P500は年初から18.6%下落したので、割安水準になったんでしょうか?

それともここ最近で書いているように「株価下落=割安ではない」に当てはまるんでしょうか??

今回は参考になる記事が2022年5月23日の日経新聞朝刊13面に載っていたので一部抜粋しながら書いていきたいと思います。

 

 

まずは株価推移から見ていきます。

 

2022年1月3日~2022年5月20日

4,796.56ドル→ 3,901.36ドル

下落率:18.66%下落

 

今のS&P500が割安かどうかはPER(株価収益率)を見るしかないです。

過去のPERの推移と過去10年間の平均が日経新聞に載っていたので転記します。

画像引用元:日本経済新聞(2022年5月23日朝刊13面)

 

この表だと過去10年間の平均PERが17.1倍とかいてあります。

今のPERが17.1倍よりも高いのか、低いのかが重要になります。

ウォールストリートジャーナルのホームページに載っているS&P500のPERは以下の通りです。

2022年5月20日時点の予想PER:17.15倍

 

過去10年間の平均PERとほぼ同じです!

このことから何が言えるのかというと、「米国株は決して割安水準ではない!」ということです。

心情的には18%も下がったんだから割安になっていてほしいと思いますが、現実はそんなに甘くありませんでした。

割安でも、割高でもないフラットな状態でした。

 

上記の図を見るとよくわかりますが、2020年にコロナが大流行したことで、アメリカのFEBを始めとした先進各国の中央銀行が量的緩和策に転じたことで株価が大きく上がっています。

この時のEPS(1株あたりの利益)を見てください。

コロナ禍なので企業利益が落ち込んでいるにも関わらず、量的緩和のおかげで株価だけ上がっていました。

 

実体経済から大きくかけ離れた株価推移をしていただけなんです。

割高な状態が2020年以降はずっと続いていましたが、この割高な株価水準は絶対と言っていいと思いますが、時間と共に平均回帰してしまいます。

 

個別銘柄は別にしてアメリカ株全体でいうと、まったく割安感はありません。

しかも今期の利益予想をインフレの影響で下方修正すれば、必然的にPERが上がってしまいます。

PERの計算式

株価 ÷ EPS(1株あたりの利益)=PER(株価収益率)

 

 

昨日のブログの話になりますが、バフェットはこの相場の中、冷静に割安株を見つけて、その割安株にきっちり投資しているのでやっぱりすごいです!

8月30日で92歳になるのに衰えをまったく感じさせません。

勉強すればするほど、いろんな相場を経験すればするほど、バフェットの凄さがわかります。

 

バフェットにはまだまだ私には見えてない凄さがあるんだと思います。

 

 

整理すると…

これだけ下がってもアメリカ株全体としては残念ですが割安感はなかったです。

個別銘柄は別ですが。

全体観で言えば、「これだけ下がったから元の水準近辺までリバウンドするはずだ!」と考えるのは間違いなので気を付けてください。

今の株価水準は割安でも、割高でもなく、フラットな水準です。

もう一度言います!

個別銘柄は別です。

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