リーマンショック時にバフェットは何を考えていたのか??
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こんにちは、チャーリーです!
先日、ある経営者と飲んでいた時に「年末年始で30冊くらい本を読んだのですけど、アメリカの株価が上がり過ぎていてバブルっぽくなっていると書いてあったのですが、実際はどうなんですか??」、「リーマンショック級のバブル崩壊があると思うんです」と言われました。
たしかに私も割高になっていると感じています。
リーマンショック級のバブル崩壊は時期はわからないですが、100%くると思っています。
その時に「リーマンショックの時にバフェットは何を考えていたんだろう??」とふと思いました。
そこで今回のブログではリーマンショックが起きた2008年と翌年の2009年のバフェットが書いた「株主への手紙」に何が書いてあったか調べてみたいと思います。
印象的だった箇所をピックアップしていきます。
ややこしいですが、このブログで出てくるチャーリーとはもちろん私のことではないので注意して読んでください。
チャーリー・マンガーのことです。
2008年の「株主への手紙」
・投資において悲観は友であり、陶酔は敵である。
・私たちが保有し続けている債券や株式も市場全体とともに大きく下落した。しかし、チャーリーと私は気にしない。実際、ポジションを増やす資金があれば、このような値下がりを楽しむことができる。
・私たちは割安な証券を買うのも好きだが、適正価格の事業会社を買うのはもっと好きだ。
2008年は今では想像もつかないくらいパニックになったのを覚えています。
100年に1度の金融危機と言われていて、平均株価が半値以下になりました。
そういう相場でも冷静なことがよくわかります。
冷静だからこそ2008年に多額の買収に動いています。
次は2009年の「株主への手紙」を見てみます。
すごく興味深いことが書いてあります。
“私たちがやらないこと”がいくつか書いてあるんです。
チャーリーと私は、どんなにエキサイティングな製品であっても、将来性を評価できないようなビジネスは避けている。かつて、自動車(1910年)、航空機(1930年)、テレビ(1950年)といった産業が素晴らしい成長を遂げることを予見するのに優れた才能は必要なかった。しかし、当時の未来には、それらの産業に参入する企業のほとんどすべてを壊滅させるような競争力学も含まれていた。生き残った企業でさえ、血を流して去っていく傾向があった。
チャーリーと私がある業界の今後の劇的な成長をはっきりと見通せるからといって、競合他社が覇権を争う中で、その業界の利益率や資本収益率がどうなるかを判断できるわけではない。バークシャーでは、今後数十年の収益増がある程度予測できそうな事業にこだわる。
今で言うと「AI」、「フードデリバリーサービス」「電気自動車」などがそういうことだと思います。
だからこそ私もこういう業界には手を出さないんです。
整理すると…
やっぱりバフェットからは学ぶべきことが多いです。
このバフェットの考え方の根底にあるのが、チャーリー・マンガーの「私が知りたいのは、自分がどこで死ぬかということだけだ」です。
このチャーリー・マンガーの考え方を応用したのが2009年に書かれていた“私たちがやらないこと”なんです。
どうやったら失敗するか(死ぬか)を考えて、そこから逆算してそういうことを徹底的に避けて、且つそれを応用させて成功への近道を見つける…深すぎる…